腕まくら、要求します。
夜中、誰かが僕の腕を引っ張る。
腕を伸ばせと。
そうか、そうか、キャンディ。
腕まくらか。
あの頃を、思い出すね~。
キャンディ、いつの間に隣に来たんだ?
たしかオムツマンを挟んで寝ていたはずだが...
『腕まくら、要求します』
by オムツマン
あの頃は
『朝まで、腕まくらしてね』
『あたりまえじゃん』
とか言いながら、こっそり腕を抜いてたな。
キャンディに気づかれないように、気づかれないようにと。
やっぱ、しびれるんだよね。
『あれ、寝ぼけてて抜いちゃったみたいだね?』
みたいな。まあ、多分、気づかれてたと思うけどね。
でもね、我が子を腕まくらしてるとね、不思議と...
いや、やっぱり...
しびれるんだよね、間違いなく。
あ、でも、オムツマンが夜中に
『腕まくらをして!して!』
って来るのはホントに、たまになんだよね。
そうか、そうか、オムツマン。腕まくらしてやるぞ。
朝まで、ちゃ~んと、腕まくらしてやるからな。
安心して眠れよ。
あれれ、オムツマン。
寝ぼけて、ママの腕に移動しちゃったんだね。