卵の殻って汚いの? | カピカピオムツマン

卵の殻って汚いの?

久々のこのコーナー。

以前、キャンディが働いていた職場のおばちゃんが、こんなことを言っていた。


『卵の表面には、いっぱいバイキンがついているのよ。

 旅館の朝食で、かき混ぜる容器に卵が入ってだされたら、絶対たべないわ。

 だって、容器にバイキンがいっぱい付いちゃってるのよ。』

このおばちゃんは、卵の表面に食中毒菌のサルモネラ菌がいっぱい付いてると思ってるんだね。

確かに、サルモネラ菌の食中毒は年々増えてるんだけどね。


この、食品衛生が叫ばれている御時世で、卵の殻が消毒されていないなんて考えられないけどね。



そこで、分からないことは専門家に聞いてみよう!


今回は、四国で働くタマゴ屋の社長に聞いてみた。


父ちゃん:いつも、お世話になっております。

      本日は、お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。

      さて、先日お話致しました件ですが、さっそく質問させて頂きます。

      卵は、殺菌はしているのですか?


シャチョさん:やってる、やってる!


父ちゃん:具体的にはどのような処理をされているのですか?


シャチョさん:卵の洗卵選別センターでは、熱殺菌水洗浄→乾燥→紫外線殺菌 + 定期抜き取り検査

      の処理をするので、サルモネラ、大腸菌やなんかの他の菌についても、

      通常検査してみてもゼロなんよ。


父ちゃん:そうなんですか。安心しました。市販されている卵では、サルモネラ菌による食中毒の心配は

      まず無いと考えて良いわけですね?


シャチョさん:ただし、いくら洗浄してもそれは完璧とは言い切れないんよ。

      洗浄後も、もしかしたら付いてる可能性も、何百万個に1個はあるかもしれない。
      けど、洗浄後付着の可能性プラス、
      ①サルモネラは一定以上多量の菌数(1千万個ぐらいだってさ)にならないと人体には影響無し
      ②サルモネラは栄養分、水分が無いと繁殖できず30分以内に死滅。

        一度洗って乾くと繁殖できない
      ③サルモネラ保菌のニワトリでなければ、基本的に卵にサルモネラ菌は付かない。

        しかも保菌鶏はかなり少ない
      以上の3点より、普通に使ってる卵の表面は、よっぽど大丈夫だと思われます。


父ちゃん:じゃあ、卵を洗うなんて、意味の無いことなんですね。


シャチョさん:まれに、買った卵を食べる前に洗う人がいるらしいけど、

      1万個あるカラのミクロ穴から水と一緒に雑菌が入りまくるので絶対×!!!バカやね。


父ちゃん:それでは、サルモネラ菌による食中毒の発生はどのような原因が考えられるのですか?


シャチョさん:もし危ないとすれば、
      人体に影響ないレベルの微量菌が偶然残っていて、可能性はごく低いけどね、

      割って非加熱調理中に常温放置により繁殖した場合とか、

      例えば、タルタルソースやなんかを作って温かい場所にずっと置いとくとかね。

      それから、大量の卵を割って、時間をかけて非加熱混合した場合とか。

      1個にはごく微量しかいなくても、数百個数千個レベルだと、リスクが増大するから。

      それから、保菌ニワトリが産んだ卵は、まれに「たまごの中」に菌がいる可能性がある。

      数十~数百万個に1個の確率だそうな。工場では選別不可能で食中毒の原因は

      これが多いとも言われてるんだ。

      

父ちゃん:じゃあ、長くなったんで、このへんでまとめてください。


シャチョさん:つまり、1個のたまごを割って食べた場合は、カラに菌がいる可能性も低いし、

      万一いても危害があるレベルである可能性は極低い‥との結論だよ。

      通常のスーパーで売っている卵なら、手でつまもうが舐めようが全然オッケー! なはず。    

  

     シャチョさん⇒シャチョさん