栗原功平オフィシャルブログ「Co-Starring」Powered by Ameba
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シュリクラ御礼

久しぶりの更新失礼します。

自分のブログだけどww



今回は劇団6番シードさんにお世話になり、舞台に立たせていただきました。

土屋さん、あのん、樋口さん、小沢さんと以外と知ってる人が多かったww

土屋さん、あのん、樋口さんは劇団わの君バクシリーズで。

小沢さんは声優ワークショップで仲良くしてもらい、知り合いに。

そんなご縁あって立つ事ができた「ボイルド・シュリンプ&クラブ」

5月の9日をもって、無事、全公演終演することができました。

ご来場、ご観劇、まことにありがとうございました。



この状況下で最後まで走り続けてこれたこと。

小さくて大きな一歩を踏み切れたことが本当に嬉しいし、安堵した。

37人のキャストとスタッフが集まるこのカンパニー。

そして連日足を運んでくださった、多くのお客様。

一人でも、かけたらこの公演の成功は成り立たなかった。

当たり前のようで、本当に難しい。

みんなが気を緩めず、絶対に成功するんだと言う強い思いと行動があって、今こうして無事幕を下ろすことができた。

そして、お客様からの感想、差し入れや手紙でお客様からの頑張れ!って気持ちが痛いほど胸を貫きました。

本当に本当にありがとうございました。



では感謝のご挨拶はこのへんにさせていただき、振り返りを。


今回は知り合いが結構いたので、その人たちとあと何人かを紹介したいと思います。





その芝居力に惹かれ、いつかまたご一緒したいと思っていた土屋さん。
この人とお芝居ができるのは本当に嬉しい。

今回、絶対に、やりたいと思った一つとして、この人とお芝居を創れる。というのが大きかったなぁ。

この人となら、この人がいる劇団ならきっとお客様が満足してくれる作品創りができると思いました。

実際に絡むシーンは1箇所でしたが、役としても、役者としても、土屋さんとのシーンは稽古から大事に繊細に育ててこれました。

指先一つ、目線一つの違いを毎回、細かく感じて会話する。

その時その時生まれた感情でぶつけ合い、その違いを楽しむ。

あえて、自分に負荷をかけ、稽古途中からワインを持ち込み、その空間の空気をより繊細に表現するというのを提案させてもらい、松本さんもすぐにそれを理解してくれ、挑戦することができました。

これは土屋さんとの芝居でなくては出なかったアイデアだと思います。

また一緒にやりたいなぁ。







その圧倒的な存在感が大好きな樋口さん


唯一無二な役者さん。
独特な空気感で、たとえ後ろで背景になろうとしても目がいってしまう。
そして、喋ればさらに面白い。
これはもうズルいですねww

そして普段からその空気感は炸裂していて、一挙手一投足に目が離せない。

トークショーで話したいエピソードがいっぱいありすぎて、逆に困る。

稽古場からずっと愛すべき樋口さんをずっと目で追ってました。

これはもう癖になりますね。
出会った時からですがww






こちらも君バクで出会い、今回主演の一人として、引っ張ってくれたあのん。

あのんは数少ない同い年の役者。
同い年だけど、尊敬している。
芸達者で、弱音を吐かず、芝居と笑いに貪欲で、そしていつも明るい。
今回は大変な役割を見事に果たし、みんなを引っ張ってくれた。
しゅんしゅんも、そうだけど、主演ってのはただ自分の役をやればいいというわけじゃない気がする。
誰よりも大変な役を誰よりも頑張って、その背中を支えたいと周りが思いさらに良い作品になる。
そんな大変な役回りをしかも、4時間分の芝居量を見事に演じて引っ張ってくれた。
カッコいい役者さん。
あのんとは全然絡めた事ないからいつか必ず!!




穏やかで優しくて、安心感をくれた小沢さん。

出会ったのは声優ワークショップでその頃から思っていたのですが、この人の芝居の息遣いが本当に好きなんです。
台詞を喋るときの呼吸が限りなく嘘がない。
役者って台詞を喋る時に息を吸いがちなんだけど、普段の会話でそんなに息を吸う事はなくて、小沢さんは自然に今ある酸素で、台詞を置ける事ができる気がする。
だから、会話にも嘘がない。
稽古中から見てて勉強になった。
いつか、会話劇やりたいなぁ。




永遠の弟、翔ちゃん。
翔ちゃんは一番最初はもう10年以上前かな。
花音って言うアクションゴリゴリの舞台だったけど、
槍使いの翔ちゃんと戦ったの懐かしいなぁ。
今も変わらず、バリバリの動きを見せてくれて、稽古中からウズウズが止まらなかった。
また戦いたいし、芝居したい。
今回は3回目の共演だし、また絶対あるような気がする。
その時はじゃあ、兄弟役とかで。




久しぶりの共演。ナミオ
ナミオとはサムライガンバ以来だから、凄い久しぶりの共演。
凄く声が通るし華がある役者さん。
サムライガンバの時より大人の魅力が増えてて、稽古中から「おぉ!」となんだか、娘の成長を喜ぶお父さんみたいな感覚だったww
ナミオとも、今回は一回も絡めなかったけど、いつの日か。



今回初めて会ったのだけれど気になる役者さん。
オオダイラ君は今回初共演なのだけれど、稽古中から気になる役者さんでした。
ビジュアル撮影の時にスーツだったので、その時から
「ナイス・ミドル」と呼んでそこからミドルと呼んでますww
俺だけだけど。
とにかく芝居の細かい所作にこだわりもっていて、自然に目がいくお芝居をする人。
人柄も素晴らしく、かなりのお気に入り。
共演ももちろんしたいけど、友達になりたい存在。




もう一人気になる役者さん。

野口くん。
この人はやっぱり劇団の人なので、同じ芝居の匂いがプンプンしたww
3話の1シーンしか絡んでないのだけれど、そこでお互いの匂いを確かめ合う感じがたまらなかった。
犬がお互い匂いを嗅ぎ合うみたいな。
きっと野口くんと同じシーンでからんだら、劇団感ハンパないと思う。
ふざけ倒して、何も残さず去っていく的な感じが想像できる。
芝居の話したら尽きないだろうなぁ。






そして、可愛い手下役の二人。

稽古中からずっと一緒にいた。
鈴森的にはただの手下だけど、俺にとっては可愛い後輩でした。
ニッシーは初舞台でかなり大変だったと思うけど、楽しんでいたようで一安心。
あさのくんも自分の役に直向きに向き合う、好青年でとても好感もてる役者さんだった。
そういえば俺は結構三すくみ的なポジション多いかもww










そして今回はこんな役でした。

特殊詐欺グループリーダーの鈴森。

元ヤクザから詐欺グループを立ち上げ、手下を作るけど、誰の事も信じられない可哀想な人。

誰のことも信じてないから裏切られても、そこまで傷つかない。
でも、ある意味であんな付き合い方でも、立花との絆を少し感じていたかも知れない。
かなり歪んでるけど。

そういうやり方しかしらない、不器用な人。

ここまで悪役に徹したのはいつ以来かな。
凄く自分の中で不器用に繊細に挑めた役な気がする。

今回、脚本、演出の松本さんとは初対面だったけど、
稽古中から色々話させていただき、自分が作ってきた役をとても理解してくださってた気がした。
初めてなのに、絶対にわからないような仕草も理解してくれてた気がする。
とても、役創りに打ち込めた。


瞬き一つ一つの意味。
癖。
息の吐き方。

楽しかった。


松本さんの脚本と演出かなり好きだなぁ。
今度はまた違う役で、この人と創っていきたいとおもた。

新しい出会いに感謝。










ちょっと個人的な思いを。










今、演劇界は深刻な状況です。

時代の流れにも逆らっている演劇。

どんどんハイテク化される時代。

ライブ配信、プロジェクションマッピング、VR。

それに寄り添い、さまざまなハイテクが演劇に取り入れられました。

もちろんライブ配信のおかげで、遠くのお客様、来れないお客様に見ていただけるようになりました。

プロジェクションマッピングのおかげで、セットだけでは難しい表現も簡単に映す事ができるようになりました。

そしてVRがあれば配信で、さも自分が劇場で見ているような臨場感が味わえるようになるでしょう。

そして、このコロナが来て、リスクのある劇場。

VRが投入されれば、もはや劇場に足を運ばなくてもノーリスクで舞台の臨場感が味わえる。

劇場にお客様を入れないで舞台を作るようになる。

そして、3Dプロジェクションマッピングが投入されれば、その場にいないのに初音ミクのような人物を投入でき、人と3Dキャラのコラボが面白いと言う発想も出てくるでしょう。

そして、あれコレ人間もはや、いらないんじゃね?
となり、じゃ、舞台でやる意味ないじゃん。

と言う未来もあるかもしれません。

時代に寄り添い、ハイテクを取り入れて新しいモノを見せるのも演劇だとも思います。

それも一つの演劇。

色々な、演劇が生み出される中で、全てが演劇というジャンルに収められていく。

もちろんそれぞれいいところがあると思うし、僕も実際そう思います。

でも、それぞれ感動、感激する部分が違うと思うのです。

僕は演劇とはコレを見せるべきだと思うことがあります。

それは「人」です。

僕が好きな演劇で、細かく言うと、小劇場の演劇で、いいなと思う部分があります。

それは不自由、不便な事です。

本物ではない最低限のセット、本物ではない最低限の小道具。

そして演者。

それだけ不便な中で芝居とアイデアと熱で、人は人に感動するのではないかと。

ただのパネルや箱が、部屋になり、車になり、イスになり、ランニングマシーンになり、階段になり、演者の芝居によって、お客様が想像する。

何も持っていないのに、その手には演者の芝居によって、何かを持っているように、お客様が想像する。

そして何もないから人に、手に、表情に人の細かい動きに目がいく。

そしてその演者の心情を想像する。

お客様に想像してもらうこと。

「演者の想像とお客様の想像を共有すること。」

これが、演劇のいいところだなぁと思うのです。




たしかにセットが豪華だった。

映像が迫力あった。

小道具が全部本物で、凄かった。



それも演劇なのかもしれません。

でも、僕は演劇は「人の生き様」を見ていただくモノじゃないかと思っています。

そして不便な事を稽古をして、人がセットを凄いスピードで動かしたり、転換することによってスピード感を表現したり、ゆっくり転換することで静けさを表現したりして、その世界観を想像してもらう。

そしてそれを人がやることにお客様が人の凄さに感動する。

それは不便なことを人が汗だくになって、努力とアイデアで可能にした瞬間の人への感動。

人が人の可能性に感動する事。


それが演劇の。

特に小劇場ならではの演劇ではないかと思うのです。


それを今回体現してくれたのが6番シードさんでした。

松本さんの脚本演出、劇団の在り方。

物凄く共感できるし、勉強になったし、楽しかったです。


自分の中でまた演劇の可能性を開いてくれました。

感謝を。








最後にお客様へ。

こんなご時世です。
こんなご時世に演劇とは一番いらないものなのかもしれません。
戦争の時も、震災の時も、そうだったと歴史が残しています。

でも、復興しようとした時、その時、必ず演劇は進化し、人々の近くにありました。
人は心を殺してはダメなんです。
心を動かし続けなければいけない生き物なんです。

その心を生かすのが演劇なんだと思います。



でも、まだ復興の目処はたちません。

そんな中、危険を犯してまで、先陣切って観劇してくださった皆さまに深く感謝致します。

我々がお客様の心を動かすように、お客様が演劇を死なないようにしてくださってます。

本当に感謝申し上げます。

我々はお客様の心を動かす作品を創る責任があります。

そんな良質な作品を創り続ける責任が。

そして、お客様が必要と思えるような作品を。

だから、また演劇が必要になってくれたなら、また見に来てください。

我々は全力であなたの心を動かす作品を創り、お待ちしております。

本当にありがとうございました!!!













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