ヴィクトリア女王は9人の子供を産み,
女王の子供たち,また孫たちは,次々に
欧州の各王家と婚姻関係を結んでいきます。
ヴィクトリア女王が晩年,「ヨーロッパの祖母」
と呼ばれる所以です。
そして女王の子孫を通じ,ヨーロッパの王家に
広がったのが,「血友病」だったのです。
女王の祖先や女王の夫君に血友病患者が
いないため,女王の血友病保因は
突然変異と言われています。
女王の遺伝により,欧州各国の王家に
「血友病」を発症した男子が生まれてくる事となり,
それは時には,その国の王家の歴史をも変える
悲劇を引き起こします。
次は,各国の悲劇を語っていきたいと思います。
・・・だけど,他の国に災いを招いた
「ヴィクトリア女王の」血友病の遺伝子は,
英王室には全く無傷だったところが,
歴史の皮肉な気紛れと言えそうです。
恐るべし,英国!