あれから二年・・・
長いようで短い
あぁ・・・月日の流れなんて こんなものなのかなぁ・・と
目を閉じてみる
二年前の今日 こはくは、旅立って逝ってしまった。
二年前の些細な出来事なんて すっかり忘れてしまっているけれど
二年前の昨日から今日の こはくとの長い一日は
こうやって目を閉じれば 始まりから終わりまで
全部蘇るから・・不思議だね
今は、何処で何をしているんだろうと
ふっと考えることがある
父と母の我侭で
いまでもこはくを手元に置いているから
もしかしたらこはくは・・困っているかな
時々、こはくの傍らにお供えする「カステラ」
美味しそうな匂いがするものだから
すっちゃんが・・クンクンと匂いを嗅いで
そーっと首を伸ばして食べようとしたことがある
偶然かもしれないけれど
誰も何も言わないのに
「ひゅん」と鳴いて 首を引っ込めた
父と母は・・「なんで?」って思ったけれど・・
ひなちんは・・「ほらね」と言う顔をしていた
こはくはまだ・・ここに居てくれるのかな
なんだか嬉しいような申し訳ないような
複雑な心境だけれど・・
まだもう少し こはくを他所へはやりたくない
そんなことを思いながら
こはくの写真を眺めたら
「おかーさん、どおでもいいけど 私の周りに余分なものを置かないでください・・」と
不満そうな顔?
ふと見ると
こはくのお骨の傍らに
何気なく置いた読みかけの単行本が
今にも落ちそうになっている・・・