軽井沢高原文庫 -2ページ目

今日は立原道造の誕生日です。

 今日は立原道造の誕生日です。立原道造は1914(大正3)年7月30日、東京市日本橋区橘町に生まれました。そして、それから25年後、1939(昭和14)年3月29日、24歳8か月で永眠しました。

 現在、軽井沢高原文庫では、本年7月13日から「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」を開催中です。10月14日まで。会期中無休。

 今回、会場の一角に、立原道造誕生時の臍(へそ)帯や初毛も、紙にくるまれた状態ですが、そっと展示しています。

 なお、当館敷地内の堀辰雄1412番山荘、軽井沢タリアセン内の深沢紅子野の花美術館や旧朝吹山荘「睡鳩荘」においても、立原道造を紹介するコーナーを設けております。この機会に合わせてご覧ください。

 なお、4日後の8月3日(土)14時~、高原文庫の会「立原道造の詩を歌う」を中庭でおこないます。歌とお話は平松剛一氏と平松混声合唱団。料金は2500円(展覧会料金含む)、学生・友の会会員2000円。当日券もご用意しますので、まだご予約なさっていない方でも、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。直接、受付でお申し出ください。

 ここに掲げる写真は、立原道造の生前最後の写真です。1938年秋、浜町公園にて。24歳。 (大藤 記)

8/3(土)中庭でイベント「立原道造の詩を歌う」を開催します。庭でヤマユリが見事に咲いています。

 8/3(土)中庭でイベント「立原道造の詩を歌う」を開催します。まだすこしお席に余裕があります。詩「優しき歌」などを歌っていただきます。歌とお話は平松剛一&平松混声合唱団。全日本合唱コンクール金賞など輝かしい経歴をもつ東京の合唱団です。爽やかな高原で、歌を通じて立原詩の魅力にぜひふれてみて下さい。チケット代は一般2500円、学生・友の会会員2000円(展覧会料金含む)。要予約。

http://kogenbunko.jp 

 あす7/27の軽井沢再発見講座「室生犀星と軽井沢」が終わったら、私も8/3(土)のイベントの準備に取りかかる予定です。きょうは明日の講座の準備などをして過ごしています。

 ところで、いま、軽井沢高原文庫の前庭で、今を盛りと沢山のヤマユリが咲き誇っていて、来館者の目を楽しませています。ここに1枚、載せます。

 このヤマユリは私たちが植えたものではなく、鳥などが媒介したのか、どこからともなくやってきて、自然に増えていったものです。実に見事です。

 皆さま、お天気がどうも不順ですから、くれぐれもお体ご自愛ください。それから、新型コロナも再び流行してきているようです。十分にお気をつけください。 (大藤 記)

 

立原道造展がスタートして約1週間が経ちました。4つの関連イベント予約状況(1つは満席)。

 軽井沢高原文庫の夏季特別展「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」がスタートして約1週間が経ちました。立原道造に関心のある方が次々と会場を訪れています。

 きょうは、立原道造と最も親しかった友人の一人、建築家・生田勉氏(東大教授)をよくご存知という香山壽夫さん(こうやまひさお、建築家、東大名誉教授)が奥様と来館されました。香山さんと立ち話をしていて、生田先生から立原道造についてのお話をよくうかがいました、そして、生田先生は文学者のような雰囲気をもった方でした、と香山さんが私に話してくださった言葉は、強く印象に残りました。

 今年5月、生田勉宛立原道造書簡77通、生田勉宛諸家書簡178通(その中にはたとえば堀辰雄書簡7通や丹下健三書簡6通などもあります)が生田勉氏の令嬢山下翠子さんより当館に寄託されました。一部は今回、飾らせていただいています。

 ところで、展覧会が始まった13日以降、私は、展示の修正や、深沢紅子野の花美術館の立原コーナーの資料追加、旧朝吹山荘「睡鳩荘」の2階の1部屋を「立原道造の世界」につくることなどで、多忙な日々を送っていました。その間、17日は川端康成研究家の和洋女子大准教授の深澤晴美さんが、18日は東京都北区立田端文士村記念館研究員で北区芥川龍之介記念館(仮称)の開館に向け奔走されている木口直子さんが来館され、それぞれ長時間、お話をさせていただきました。きのう、堀辰雄文学記念館での緑陰講座「堀辰雄の生涯」を頼まれていましたので、その講演をなんとか終えて、いま、ようやくほっとしたところです。

 なお、ここで、立原道造展の関連イベント4つの予約状況をお伝えしておきます。9月21日の軽井沢文学さんぽは満席となりました。それ以外の高原文庫の会(8/3)、高原の文学サロン(8/25)、緑陰サロン(8/31)は、まだご予約をお受けできますので、どうぞお誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。http://kogenbunko.jp 

 なお、立原道造展のイベントではありませんが、5日後の7月27日(土)13時~、軽井沢再発見講座「室生犀星と軽井沢~芥川・堀との交流を中心に~」をおこないます。2017年に始まった私のこの講座も、早いもので8年目を迎えます。数年前に立原道造をとりあげましたので、今年のテーマは室生犀星です。

 ここに、1か月ほど前、西日本新聞(本社:福岡市)に書いた文章を、記録として、載せさせていただきます。 (大藤)

本日から立原道造展がスタートしました。

 本日から、軽井沢高原文庫において、夏季特別展「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」がスタートしました。詩原稿、詩集、パステル画、建築スケッチ、建築設計図、書簡、生活資料など貴重資料約200点余を展示しています。

 初日のきょうは、立原家の方々8人が東京から来館されました。また立原道造記念会の宮本則子会長らが東京から来館されました。また、さいたま市にあるヒアシンスハウスの近くに住んでいるという方が複数組、いらっしゃいました。

 なお、本日、軽井沢高原文庫の定期刊行物の一つ、「高原文庫」第39号(生誕110年 立原道造展)が発行されました。A5判、64頁。定価1000円。執筆者は、掲載順に、谷川俊太郎(詩人)、小池昌代(詩人)、カニエ・ナハ(詩人)、隈研吾(建築家)、木原圭崇(建築家)、木下牧子(作曲家)、長塚圭史(劇作家)、名久井直子(装幀家)、土谷未央(菓子作家)、宮﨑駿(映画監督)、宮本則子(立原道造記念会会長)の各氏。宮﨑氏以外はすべて書下ろしです。アルバム、略年譜付。

 補足説明。宮﨑駿氏の12頁におよぶ講演録(「絵草紙屋とヒアシンス」)は、2011年3月26日開催の「風信子忌」(主催:立原道造記念会、会場:鷗外荘)での講演を、今回、宮﨑氏及び記念会の許可を得て、初めて活字化し、掲載したものです。お話の中で、宮﨑氏は、父親が立原道造と同じ大正3年生れであり、立原と同じ府立三中(学年は一つ違い)出身であることを皮切りに、次々と興味深いお話をなさっています。

 ここに、「高原文庫」第39号の表紙画像を載せます。 (大藤)

立原道造展の大看板を取りつけました。

 7月9日から12日まで4日間、軽井沢高原文庫は夏季特別展への展示入れ替えの為、休館しております。どうぞご了承ください。

 きのうから、展示替え作業を行っています。7/13スタートの「生誕110年記念 立原道造展 夭折の生涯を辿って」の大看板を取りつけました。ここに写真を載せます。

 今回の立原道造展は、詩稿、詩集、パステル画、建築スケッチ、建築設計図、書簡、遺品等約200点余を紹介します。2020年の立原道造展より資料のクオリティが一段、高くなっています。手作り詩集『ゆふすげびとの歌』『日曜日』の原本、詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』の特装版、詩稿「風に寄せて」、手記[盛岡紀行]原本、パステル画の「二匹の魚」「H子の像」などよく知られた絵画、美しい設計図面など、重要資料がずらりと並びます。これだけの質と量の展示は今後10年~20年を待たなければ実現しないでしょう。

 なお、最初のイベントは8/3(土)午後2時から「立原道造の詩を歌う」(平松剛一&平松混声合唱団)を開催します。料金は大人2500円(立原道造展観覧料大人800円も含まれています)。要予約。

 立原道造の詩が数多くの作曲家によって曲がつけられ、人々に歌い継がれていることに私たちは着目し、関連イベントの柱に「立原道造の詩を歌う」を据えました。そして、歴史と実績を有する、東京の平松剛一氏および平松混声合唱団にお願いしました。夏の軽井沢のカラマツ林の中で、アカペラで歌っていただくという、珍しい、かつ、素晴らしい機会になると存じます。どうぞお誘い合わせのうえ、ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

 展覧会や各イベント詳細は、当館ホームページをご覧ください。 .http://kogenbunko.jp  (大藤 記)

 

「軽井沢文学散歩~『新編 軽井沢文学散歩』刊行記念~」展はあさって7月8日で終了します。

 現在、軽井沢高原文庫で開かれている「軽井沢文学散歩~『新編 軽井沢文学散歩』刊行記念~」展はあさって7月8日で終了します。翌9日から12日まで展示入れ替えの為、臨時休館させていただきます。よろしくお願いいたします。

 また、軽井沢タリアセンの旧朝吹山荘「睡鳩荘」で開催中の「薔薇の画家 ルドゥーテ展」はあす7月7日で終了します。あす夜、撤去します。

 きのう、私は上田市の池波正太郎真田太平記館の運営委員会があり、参加してきました。そのあと、同じ市内にある文化施設から立原道造資料をお借りして、軽井沢に戻りました。あす、私は同じく立原道造資料の借用があり、今度は東京へ行ってきます。

 写真は、きょう、軽井沢タリアセン内の塩沢湖畔で3回行われたアイリッシュハープとチェロによる二重奏ライブの様子です。きょう、私は軽井沢駅構内の軽井沢美術館協議会専用のチラシラックにチラシの補充に行ってきましたが、そこではエキナカコンサートが開かれていました(写真)。人をお迎えするのに音楽を演奏するというのは、華やいだ場をつくり、とてもいいですね。

 ところで、きょう、軽井沢高原文庫には、堀辰雄の「風立ちぬ」と「菜穂子」を韓国語に翻訳したという金孝順(キムヒョスン)さんという女性が来館されました。ソウルの高麗大学の先生。サナトリウム文学に関心をもっておられるとのことでした。 (大藤 記)

 

 

 

FAX機直りました。本日からペイネ美術館で「四季の原画16デッサンと世界旅行展」スタート

 軽井沢高原文庫のFAX(0267-45-6626)が復旧しました。ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

 なお、本日から、軽井沢高原文庫から徒歩5分のペイネ美術館で「四季の原画16デッサンと世界旅行展」が始まりました。2025年1月13日まで(12、1月は冬季休館日あり)。

 日本初公開作品を含む季節ごとに描かれたペイネのデッサン16作品と、フランスで制作された図録「ペイネの世界旅行」の出版を記念する作品パネルをご覧いただきます。

 一昨日夜、私も飾りつけを少し手伝いました。今回、フランスのペイネの遺族から16点の原画をお借りしました。昨年、パリで刊行された「ペイネの世界旅行」をもとにしたパネルコーナーでは、ペイネの絵と言葉を一つひとつ見ることで、居ながらにして世界旅行をしている気分に浸れます。1国1パネル。会場にウクライナがあります。日本もあります。ロシアやアメリカといった大国はありません。

 なお、ペイネ美術館の建物は、昨年9月、国の重要文化財に指定されたアントニン・レーモンド「夏の家」です。

 料金は大人1100円、小中学生500円(軽井沢タリアセン入園料大人900円を含む)。軽井沢高原文庫、深沢紅子野の花美術館もセットになったお得なミュージアムセット券(大人1600円)もあります。

 よろしかったらお出かけください。 (大藤 記)

 

現在、軽井沢高原文庫のFAX機が故障中。 ホタルブクロ。

 きょうは、お詫びとお知らせです。  

 現在、軽井沢高原文庫のFAX機(fax0267-45-6626)が正常に受信できておりません。6月下旬からのことです。いま、修理中です。深くお詫び申し上げます。

 誠に恐れ入りますが、最近、通信販売のご注文や、イベントのご予約等でFAXを当館宛に送信なさった方は、eメール(kogenbunko@yahoo.co.jp)か電話(0267-45-1175)で再度、ご連絡を頂戴できましたら幸いでございます。

 お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 きょうの軽井沢高原文庫の周辺の様子をお伝えします。ここに載せるのは、当館庭で今、咲いているホタルブクロ(蛍袋)です。大きな釣鐘状の花を咲かせています。和名のホタルブクロは、子どもが袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来すると言いますから、風流な名です。

 この花を見ると、私は夏が近づいているのを実感します。 (大藤 記)

 

資料借用で川崎に行ってきました。リス。

 きょうは、7月13日から軽井沢高原文庫でスタートする生誕110年立原道造展の資料借用の為、川崎市の故小山正孝氏のお宅‟感泣亭”へうかがい、ご長男の小山正見さんから立原道造資料をお借りして、さきほど軽井沢に戻りました。川崎は暑かったです。

 ところで、きのう、この1か月間ほど(実際には数か月前から準備は始まっていましたが)、かなりの時間とエネルギーを注いできた「高原文庫」第39号(立原道造特集)がようやく校了となり、私たちの手を離れました。12名の方の原稿と、立原道造写真アルバム、同年譜などを掲載。まだ明らかにできませんが、皆様がおそらく驚くような、充実した内容となっています。最終的に頁を少し詰めて64頁になりました。発行日は7月13日。定価は1000円(税込)。

 なお、ここに掲げる写真は、きのう、テレ東の「よじごじDays」という番組の撮影が軽井沢タリアセン内数か所であり、お笑いタレントの深沢邦之さんを私が睡鳩荘にご案内した後、タリアセン中央ゲート付近を通りかかった際、偶然に出会ったリスです。わずか2mほどの距離。ふっくらとして、元気そうでした。高原文庫の前庭でもこの春に時々見かけましたが、こちらはまた別のリスです。 

 明日からしばらく天気が良くない予想です。皆さま、梅雨入りして、天候不順の折、どうぞご自愛ください。 (大藤 記)

 

 

 

「軽井沢高原文庫通信」第103号を発行しました。

 このたび、軽井沢高原文庫の定期刊行物の一つ、「軽井沢高原文庫通信」第103 号を発行しました。2024 年6 月20 日発行。A4判8頁。200円。

 1~4頁までの4人の方の文章は、掲載順に次の通りです。ロシア文学者で名古屋外国語大学学長の亀山郁夫氏の「軽井沢に憧れて」、作家の中丸美繪氏の「シジュウカラの住処」、軽井沢町植物園園長の新井勝利氏の「軽井沢の植物と町植物園」、高志の国文学館学芸員の綿引香織氏の「富山での堀辰雄展の開催」。

 亀山氏のエッセイは、高2の夏、立原道造の詩「はじめてのものに」を読んで、夭折した立原への思いと「エリーザベトの物語」への憧れから、その後、受験勉強の最中にドイツのある田舎町を舞台にした恋愛小説まで書き上げてしまったという、誠に面白いエピソードが披露されています。ほかの3人の方の文章も実に興味深い内容です。よろしかったらご覧ください。

 なお、そのほかの記事は、軽井沢再発見シリーズの高濱虚子「追分のあたり」、同「初蝶」、軽井沢高原文庫2024展覧会・イベントのご案内、芹沢光治良書簡43通を受贈、生田勉宛立原道造書簡77通・生田勉宛諸家書簡178通を寄託など。

 友の会会員の方々等にはすでにお送りして、もう届いた頃と思いますので、本日、これを記しています。

 ご希望の方はよろしかったら、ご来館の折にどうぞお求めください。なお、通信販売も承っております。送料84円。 (大藤 記)