漢方薬と腸内細菌 | 講釈師びんすいの大健康ブログ

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生涯現役をめざす方々の一助となれば幸いです

漢方薬は相性が大事で、自分の体に合わないものを


飲んでも、効果が出ないと言われています


精製した化学的医薬品(西洋薬・新薬)に比べると


同一症状に対して、効き方にはっきりとした


個人差が表れてきます


しかし最近の実験データによると相性以前の


条件として腸に住み着いている細菌が


効果の発現に大きく関わっていることが


分かってきました


漢方薬の材料である生薬(天然物質)は


さまざまな成分の組み合わせで


出来ています


更に成分によっては、他の成分とくっついて


存在しています


そのような状態では腸管の小さなふるいの目に


引っ掛かって吸収されません


そこで活躍するのが腸内細菌です


生薬は細菌によって消化・分解されて


スムーズに血液中に入ってゆくことが出来ます


つまり漢方薬の体内取り込みに腸内細菌


大きく貢献しているわけです



菌を殺す薬を飲んでいたり、防腐剤の


沢山入った食品を食べたり、


冷たい飲食物の摂りすぎで


腸を冷やすと、腸内細菌の働きが


低下してしまいます




漢方薬を効かせるだけでなく、


普段の食事から摂っている


栄養素を効率よく体内に取り込む


為にも、腸内細菌は不可欠なものです



日々の食生活で発酵食品の摂取を


心がけると腸内細菌は、ぐんぐん増加


してきます