Tropical Silence/オムニバス(英珠、坂元眞理子、原嶋祥子) | KOFNのある日どこかでJazz

Tropical Silence/オムニバス(英珠、坂元眞理子、原嶋祥子)

Tropical Silence/オムニバス




やはり人の声の魅力には抗えないです。
どんな楽器の音も人の声の代わりにはなれません。
当たり前ですが。


音楽に癒しを求めるとき、またはそれは突然やってくるのですが、
人の声が僕を救ってくれます。


時として、人の声は耳障りでもあります。
インストルメンタルの方が癒されることも多いです。


でもある種の声とそれを包むサウンドに出会うと、
なんとも表現しようもないマジックが起こります。


だから、ヴォーカルものに希望を持ってます。



これから、夏になると聴きたくなるだろう、と思うアルバムがあります。


インディーズの「Toera」というレーベルから2006年に発表された「Tropical Silence」は、有名な曲のカヴァーを集めたオムニバスアルバムです。


プロデューサーの岸健二郎の10年に渡る構想を経て、女性ヴォーカルによる「南国風でクールでクワイエット」な作品集となりました。


参加したヴォーカリストは、
英珠、坂元眞理子、原嶋祥子の3人。英珠の他はほぼ無名。


「トロピカル・サイレンス」のコンセプトを実現するのは、柔らかく体温を感じる女性ヴォーカルと、それをサポートするギター、ピアノ、スティール・パン、ヴィブラフォーン、パーカションが創りあげる涼しくおだやかな世界。


音数は少ないです。


シチュエーションとしては、あまり暑すぎない午後の海辺で、トロピカル・カクテルを飲みながら夢うつつで聴きたい音楽です。


3人のそれぞれのヴォーカル曲から3曲ご紹介します。


それにしても、英珠さん、早く活動を再開してくれないかな。



"素顔のままで" 英珠

"クロース・トゥ・ユー(遥かなる影)" 原嶋祥子

"イッツ・ナウ・オア・エヴァー" 坂元眞理子