歯周病治療の1症例 | かなざわ院長の小江戸歯科ブログ

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小江戸歯科 本川越クリニック
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院長 かなざわ の日記です。

成人の8割が罹患している歯周病。



小江戸歯科では、歯周病治療に力を入れています。



歯周病に罹患されているほとんどの方はご自分が歯周病になっていることを気づいていらっしゃらないことが多いです。



この原因は、症状がほとんどないことが挙げられます。



また、ほとんどの方は毎日歯磨きをしているから自分にはあまり関係がないとお思いになるのでしょう。



しかし、正しい磨き方・磨くタイミングをされていない方が非常に多いことも事実です。



歯周病とは、歯に付着した食べカスが数日後(約2日間)にプラークと言われる細菌の塊に変化してしまうことから始まります。



細菌の塊は、人間と同様、生物ですから新たに入ってきた食べカスを食べ、排泄するわけです。



この排泄物が、最近のCMでもよく出てくるLPSと呼ばれる歯肉を腫らす毒素なんですが、この毒素の影響を持続的に受けると歯肉の腫れだけでなく、内側にある骨まで溶かし始めます。



こちらの患者さんは、歯磨き時の出血を主訴に来院されました。



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歯肉の検査をしてみると全体的に歯肉の腫れだけでなく、骨が溶けてきていました。



こういった場合、まずは今現在の歯磨きの仕方を改善します。



歯磨きの状態がよくなってくるとそれだけでも歯肉は引き締まってきれいになってきますが、今回はそれだけではすまなかったため、もう一歩踏み込んだ治療をしました。



歯周ポケットと言われる溝が持続的に続いた歯周炎で深くなっていますので、麻酔をして歯ブラシでは届かないプラークを除去します。


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この処置を各部位やったことで見える部分のみならず見えない部分のプラークがきれいになり、歯肉の炎症が改善されました。


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はじめの写真と比較してもらうと歯肉の状態が良くなっているのがわかります。


ここで面白いのが歯の隙間。


今まで歯周組織の炎症で動いてしまった歯が、もとの位置に戻っています。
(写真が下手なので 分かりにくいですね・・・)



上の前歯が以前より出てきてしまった(フレアアウト) という方は一度しっかりとした歯周治療を受けてみてください。

治る見込みがあるんではないでしょうか。