漫画家水木しげるさん原作の「ゲゲゲの鬼太郎」の像が東京都調布市布田の商店街から盗まれ、地元の商店会が、調布署に被害届を出した。
滝田長三・商店会長(75)は「商店街のシンボルが盗まれ、残念。水木さんに申し訳ない」と落胆しているそうだ。
像があったのは京王線調布駅北口の天神通り商店会で、高さ約50センチの鬼太郎の像(強化プラスチック製)が、台座を残してもぎ取られるようになくなっていたという。
さらに「子泣き爺」像も頭の左側が壊され、穴があくなどしていたという。
水木さんの自宅と事務所が同市内にあることから、商店会が96年、都や市の補助金を受け、約200メートルの商店街の通りに「ねずみ男」や「猫娘」など計五つの像をつくったのだそうだ。
数年前には、鬼太郎像に乗っていた「目玉おやじ」が盗まれたという。
盗まれたと知っても水木さんは「人の関心を集めようとしてやったのだろう。事件が話題になれば、商店街の宣伝にもなる」と話したそうだから、やはり水木さんは素晴らしい人格だ。