成長と反省 | 多文化子ども・若者日本語教室

多文化子ども・若者日本語教室

東京都福生市にある「多文化子ども・若者日本語教室」のブログです。(NPO法人青少年自立援助センター運営)
教室では、外国にルーツを持つ子どもと若者のための日本語学習・教科学習、高校進学サポートなどを実施しています。

10月に入り、福生子ども日本語教室では クラス替えを行ったり

新しい先生や子どもが入ってきたりと 教室内ではちょっとした変化がありました。


大変化ではないけれど ちょっとした「新鮮なそよ風」が吹いているといった感じでしょうか。晴れ


環境が変わると 子どもたちも大なり小なり変化します。

小学生のチビッ子のプレクラスでは それまでお兄ちゃん・お姉ちゃんにべったりだった

末っ子くんが 兄弟たちと離れ自分だけで勉強するようになりました。


最初は「大丈夫かな?」と少し心配していましたが 一人になってからは自分から積極的に

答えるようになり なんと 覚えもよくなったようです。

それまではわからないとすぐに上の兄弟たちに頼っていましたが 自分で考えて答えなければ

ならない!という緊張感が生まれたようで、今までは2時間目になると眠くなってしまい

ボ~っとしていたのですが しっかり起きて授業に参加しています。ひらめき電球


また わがまま放題で5分と大人しく座っていられず 練習をしていても答えないか、答えても

母語でしか言わなかった子が 何と!1時間は座って勉強できるようになり、しかも 自分から

「ハイ わたし 1番の答え」と積極的に答えるようになったのです。キラキラ


これは 本当に大きな変化です。

今までは超問題児で 教えることを諦めてしまいたい気持ちになったこともありましたが

少しずつでも本人なりに進歩し、成長しているのですね。

そして その子の変化を見て 自分にも反省すべきところがあったな・・・とちょっと心苦しくなりました。汗


福生子ども日本語教室には さまざまな国籍・年齢・事情を抱えた子どもたちがいます。

必ずしも望んで日本に来た子ばかりでなく、日本で生活することに納得してるわけではありません。

日本語だって 勉強したくてしているわけではない子もいるのです。

そんな子どもたちにどうやって教えていくか。

私なりに考えいるのですが・・・日々、教えているうちに、成果や結果ばかりに目がいってしまい

時々 忘れてしまうことがあります。あせる


わがまま放題だったその子もそうです。

ちゃんと勉強しないことばかりを責めて、今どんな気持ちなのかを考えてあげられなかった

ときもあったな・・・と

子どもの成長を喜びつつも反省の今日でした。得意げ