日本語が中級レベルの中学3年生の生徒たちと、子ども向けの「なぞなぞ」をしてみました。
「中に空気を入れるとドーナツみたいな形になる、プールや海で使う道具ってなーんだ」
「あ、それ、知ってるよー」
「私も海で使ったよ」
「こういうやつでしょう?」
「丸くて、真ん中に穴があって、そこに入るのー。こうやって」
絵まで自分たちで描いて説明してくれました。
「そうそう、それそれ ピンクとかでかわいい模様があって~、…で、名前、なに?」
「…」
『う』で始まる言葉だよ~
「う、う、う…うドーナツ」
「何それ、聞いたことなーい」
結局答えは出ず、「浮き輪」という名前を教えても、ピンと来ていませんでした。
浮き輪、朝顔、水筒、イカ、毛糸、砂時計…
中級レベルの子でも自分の身の回りにあって、よく使っていても名前を知らないものが結構多いということが分かりました。
日本人向けの言葉のゲームをすると、生徒の語彙の範囲がよくわかります。
特に中学生になってから日本に来た子は、保育園や小学生の時に覚える語彙がすっぽり抜けていることが多いようです。
語彙の確認のために、そして息抜きのために、
たまにはこんなふうに「なぞなぞ」で遊んでみるのもいいなあと思いました