現地校の宿題に、どう対応したらよいのでしょうか? | 日米教育エキスパート岩永ルミの「子育てってオモシロイ!」

日米教育エキスパート岩永ルミの「子育てってオモシロイ!」

JERC日米教育サポートセンターの岩永ルミが不定期に綴るブログ

 とにかく、現地校は宿題をたくさん出します。宿題の提出状況や内容も成績に影響しますから、決められた期日までに提出することが大切ですね。

 英語力がない日本から編入したばかりの子どもたちは、とても自力で対応できませんから、両親や家庭教師などに助けてもらいながら、何とかこなしていきます。日本と異なり、リサーチしたり自分の意見や親の意見を書くものもあります。面白いですね。
 リサーチする宿題が出たときは、昔は毎日のように図書館に通い本を探したものですが、今では便利なインターネットが普及し、家ですぐに調べることができますね。楽になりました!

 私の子どもが体験したことですが、連邦政府の観光局に電話をして、自分が調べなければならないことを質問し、答えてもらうというプロジェクトもありました。積極的に行動することを学びますね。

 現地校に編入させた保護者の方が悩むのが、先ず宿題をどう対応させようかということなんです。最初から、英語力がないんだから出してもできないわね、と与えない先生もいますし、他の生徒と同じように与える先生もいます。私は、他の生徒と差別なく与えてもらった方が嬉しいですね。完全ではないけれど、親子で難関に取り組むことがよいと考えるからです。親が答えを書き、それを子どもが写すところから始まりますが、その二人三脚が子育てで大切なポイントになりますね。

 以前、ご相談があったのですが、日本から来たばかりで宿題は到底できないと思い、母親が先生に「まだ来たばかりで英語力がないから、宿題は少なくして欲しい!」と頼んだんです。最初はそれで助かったのでしょうが、数年経ち、自分でできるようになっても子どもは、すべてをやろうとしなくなっていたそうです。母親が楽なことを子どもに教えてしまったわけですね。人間は誰でも楽な方に流れますから、最初に楽な生活に慣れてしまうと、大きな壁を乗り越えようと思わなくなるんです。

 宿題は、親と子のコミュニケーションを強めるのに、とてもよい機会ですから、ぜひ親子で取り組んでみてくださいね。子どもが苦労することは、親も一緒に苦労してやろう!と思うことですね。