裏金疑惑やその渦中にある副市長再任について、
野志市長の議会対応が問題となっている。

野党議員から、疑惑解明への決意を求められても
市長答弁はなし。まったく熱意を感じない。

それどころか、どうも自分の選挙を応援してくれた
松山維新の会などの与党への態度と敵対した自民党を
はじめとする野党への態度を露骨に差別化しているようだ。

維新の会議員の質問には丁寧に応える一方
野党議員の質問にはまともに応えず、水道部部長などに
応えさせるシーンが多発。

その最たる例が、答弁漏れを繰り返して
市議会を混乱させた6月定例議会。

副市長らの再任案について、中村知事や維新の会などに相談したか、
さらに野党には相談しなかった理由として市長選での
対応を挙げたというのは事実か、自民党議員から聞かれた野志市長。

ところが市長は「お世話になった人の意見を聞いた」などと
おおまかな答弁をするのみで、差別的対応の核心にはふれない。

野党議員は再質問、再々質問をするが、内容は変わらず。
与党出身の議長でさえ、答弁漏れを指摘する始末。
市長本人は、答弁漏れはないの一点張り。

半年も前の選挙での敵対関係をまだ引きずっているのは、
誰が見ても明らか。

言いにくいことをしているという自覚があるなら
最初からそんな後ろめたいことをするべきでない。
当然、野志市長を支える維新の会・中村知事も容認しているのでしょう。

しかし、疑惑解明を求める多くの市民からすれば、
そんな私情を挟む前に、与野党関係なく
誠実に対応してほしいというのが本音ではないか?

これ以上、器の大きさを疑われるようなことをすべきでない。


選挙後、中村知事は「(選挙が終われば)ノーサイドですから」
と敵対した議員たちに呼びかけるように言ったが、
どうも野志市長の対応を見る限り、それは上辺だけのようだ。


まったく情けない限りである。