息子のアルバムを見た。
家族の写真は旅行とか楽しい時ばかり。
修学旅行の集合写真。
思い出してしまった。
先生方がいろいろな生徒のいろいろな場面をパチパチと撮ってその見本のなかからほしい写真の番号を書いて申し込むの。
何枚も写ってる生徒がいる。
でも息子はいつも・・・
写っていることがあるとしたら、漏れがないように各グループごとに撮った写真に入っている位だった。
そうそう参観会の時、息子は何回も手を挙げていたが最後まで指されなかったっけ。
中学の三者面談の時、担任の先生が成績表を見ながら「英語が5?日本語がろくに話せない奴が英語が5なんて」と大きな声でつぶやいていた。
よっぽど言い返したかったけど、内申書という人質があるのでぐっと堪えたっけ。
でも息子よ、あなたはバカ真面目に皆勤目指してたんだよね。
そんなことを思い出してしまった。
それも遠い昔のことだよね。
先生も人間だもの、そりゃあねと、今なら思える。
息子よ
あなたが自死してから、お母さんは最初の頃いろんな恨みを抱えていたの
あなたをいじめた人たちはじめ
強い薬をくれただけで、「本当の鬱にかかるのはもっと年配の人間だから本気で死なんか考えてないとおもいますよ」と私に言った心療内科の先生とか
でもね、3年過ぎたあたりから悟ったの
私があなたを死に追いやったのだと
あなたが生まれてから母である私の判断が誤りだらけだったと今ならわかる
誰のせいでもない
私の愛情が足りてなかっただけ
私がもっと自分の息子に深い愛情をかけていたならあなたは今も生きていたよね。
私があなたに告げて良い事と言ってはいけないことの判断が的確だったら生きていたよね。
私にもっとあなたの気持ちを察する事ができたなら、今も生きていたよね。
ごめんね
ごめんね。
もう何も誰も恨みはない。
ただね
ただ
もう1度思い切りあなたを抱きしめたい。