http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120108/waf12010807010001-n1.htm

【衝撃事件の核心】
「爆弾」作ろうとした野球少年4人の「心理」


2012.1.8 07:00 産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

少年らがペットボトルを破裂させたスーパー
兵庫県西宮市



 爆弾を作るために自分が通学
する学校から塩酸などの薬品を
盗んだとして、兵庫県西宮市の
市立中学3年の男子生徒4人が
窃盗容疑で逮捕された。

 4人は昨年夏から自転車で
追い抜きざまに中学生を殴った
り、ドライアイス入りのペット
ボトルを破裂させる事件にも
関与していたとされ、しだいに
犯行をエスカレートさせていた
とみられる。

 昨夏までクラブ活動に打ち込
み、まじめな生徒として知られ
ていた4人。

 危険を冒してまで、なぜ爆弾
を作りたかったのだろうか…。

 
■赤いスポーツバック

 自転車に乗った少年グループ
にすれ違いざまや追い抜きざま
に、中学生がプロレス技のラリ
アットで殴られる-。

 兵庫県西宮市内では昨年8月
から、こんな手荒い傷害事件が
相次いで発生。

 被害者は12人に上っていた。

 無抵抗で無関係の中学生に
一方的に暴行する悪質な犯行に、
兵庫県警西宮署は緊急会議を開
くなど犯人逮捕のため対策を強化。

 連日張り込み捜査などを行った
が、犯人グループの割り出しには
至らなかった。

 時間だけが過ぎていくなか、
予想外の場所から事件は動いた。

 昨年10月10日、西宮市に
隣接する兵庫県芦屋市内で、芦屋
署が窃盗容疑でひとりの少年
(15)を逮捕した。無職女性
(73)から現金約2300円入
りの手提げかばんをひったくった
という容疑だった。

 捜査の応援で芦屋署を訪れて
いた西宮署の捜査員の目は、少年
が持っていた赤いスポーツバッグ
に止まった。

「ラリアット事件の少年グループ
の1人が持っていたかばんの目撃
情報と似ている」

 捜査員が少年に問い詰めると、
すぐにラリアット事件への関与を
認め、少年の供述から仲間の少年
3人もいもずる式に逮捕された。

 ひったくりで逮捕された少年が
主犯格として犯行を計画していた
という。

 
■ドライアイスでペットボトルを
 破裂

「ペットボトルも破裂させました
…」

 ラリアット事件の捜査を進める
なかで、主犯格の少年はこう供述
し始めた。

 西宮市ではラリアット事件と
同時期の昨年8月、スーパーや
家電量販店で、ごみ箱内などに
あったドライアイス入りのペット
ボトルが破裂する事件が2件発生。

 公共の場での破裂事件に、近隣
住民には不安が広がっていた。

 少年はこの事件への関与もほの
めかしたのだ。

「インターネットを見てペット
ボトルの爆発方法を知り、試して
みたかった」

 さらに調べを進めると、少年は
こう供述し、関与を認めたという。

 手口はドライアイスと水をペッ
トボトルに入れて放置するという
単純なものだった。

 幸いけが人はなく、店の運営に
も支障がなかった。

 捜査関係者は

「人に危害を与えようとまでは思
っていなかったのでは」
と説明する。

 
■学校に侵入

「もうこれ以上は出てこないだろ
う」

 捜査員の誰もがそう思った直後
だった。

「通っていた中学校の理科準備室
に侵入し、塩酸などの薬品を盗ん
だ。威力のある爆弾を作るためだ
った」

 主犯格の少年が供述したため、
西宮署などは昨年12月、少年ら
を窃盗と建造物侵入容疑で再逮捕
し、経緯について詳しく捜査を始
めた。

 捜査関係者によると、4人は
昨年10月、通学する中学校の
理科準備室に侵入、試薬瓶に入っ
た塩酸や過酸化水素水など薬品
11点を盗んだという。

 薬品を盗んで間もなく、主犯格
の少年がひったくり容疑で逮捕さ
れたため、薬品は4人のうち1人
の自宅の庭に未使用で保管された
ままだった。

 主犯格の少年は

「インターネットで爆弾の作り方
を調べた」と供述したとされる。

 しかし、西宮市教委などによる
と、少年らが盗んだ塩酸は、授業
で使用するため3~5パーセント
に薄められており、盗んだ薬品だ
けでは爆弾を製造することはでき
ないという。

 
■普通の少年…

 爆弾作りを計画していたという
4人だが、いったい、どんな少年
だったのだろうか。

 少年らは同じ西宮市立中学の
同級生で、全員野球部に所属して
いた。

 練習に打ち込み、レギュラーと
して活躍していた少年もいたと
いう。

 学校を欠席することもなく、
授業態度はまじめ。

 成績もよく、友達もたくさんい
る「普通の少年」だった。

 捜査関係者によると、ひったく
り容疑で最初に逮捕された少年が
他の3人の少年にすべての犯行を
持ちかけていただけでなく、自ら
爆弾の作り方などを調べていたと
いう。

 学校関係者によると、主犯格の
少年に関しては、よくないうわさ
もささやかれていたとされる。

 少年は昨年5月上旬、同級生の
ひとりに爆弾の作り方を書いた
メモを渡しており、気づいた保護
者が学校に連絡。学校から注意を
受けていたというのだ。

 少年らは昨年7月に部活動を
引退。

 夏休みに入り、時間をもてあま
していた。

 それだけに、インターネットを
見て興味を持ち、「爆弾作り」を
実行に移すだけの時間はあったと
みられる。

 捜査関係者によると、

「大量殺戮(さつりく)や、テロ
などを考えていたわけではない」
という。

 では、なぜ爆弾を作ろうと考え
たのか。

 関西国際大学の桐生正幸教授
(犯罪心理学)は

「中学時代はちょうど思春期で、
不安定かつダイナミックな物事の
考え方をする時期。最近はインタ
ーネットで何でも調べられ、善悪
の基準が曖昧(あいまい)になっ
ている」と指摘。

「東京電力福島第1原発事故の
様子などを見て、爆発のイメージ
が頭に残っていたということも考
えられる。政治的なテロや大量
殺戮などではなく、自己表現の
ひとつとして実行した可能性が
高いのでは」と分析する。

 試しに、インターネットで
「爆弾の作り方」と検索すると、
約163万件がヒットした。

 掲示板に書き込みを繰り返して
いるのは主に中高生とみられる。

 西宮市教委はこうしたネットの
悪影響に懸念を示しており、

「今後、学校以外での子供たちの
生活指導も徹底していきたい」
と警戒している。



思春期の子供達は、極端な行動に
出る時が、有ります。

何か、知らず、怒りを覚える事も。

おかしな衝動を持ったりね。

今回の行動もそうなんでしょう。

ただ、犯罪に走るのだけは、いか
に、思春期のなせる業と済ます
事は、出来ない訳で、しっかり
更生して貰いたいものです。

若いから、時間は、十分にあり
ます。