美少女文庫をちびちび読むページ

★★★★★

著・内藤みか/絵・三月春人
03年5月発売。
萌由美というヒロインの

名前のセンスはどうかと思うが、それ以外は満足のいく出来。エロ本体でいえば、これよりもエッチなものは沢山あるけれど、そこまでのヒロインの描写が丁寧で好感の持てるものなので感情移入がしやすく、エロに至るまでに読み手のテンションが充分あがるので問題ない。「萌え」というと、童顔なり可愛らしい言葉なり、ある程度のフォーマットを守れば意外と簡単に作れるものだし、事実粗製濫造がはびこっているが、本当にいいものはなかなか作れるものではない。
いやむしろ、この作品は「萌え」を超えているのかも知れない。ご都合主義的ハーレム要素は確かにあるが、ただ女の子と仲良くなってHして終わり、で済まない「少年少女の成長を描いたビルディングロマン」の側面を持っているのではないか。
個人的には、わかつきひかるよりも評価が上だが、あんまり書いてないのが残念。