ブラックブック 3/16(金)@よみうりホール


監督: ポール・バーホーベン

出演 : カリス・ファン・ハウテン 、 セバスチャン・コッホ 、 トム・ホフマン 、 デレク・デ・リント

配給:ハピネット

オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー 合作映画



舞台はナチス・ドイツ占領下のオランダ

ナチに家族を殺されたユダヤ人のヒロイン

ブルネットの髪をブロンドに染めレジスタンスのスパイとして

美貌と色気を武器にナチの将校に近づくんだけど・・・

復讐のために近づいた将校ムンツェは敵だけどとってもいい人だし

自分と同じような境遇を持つ彼に愛情を覚える気持ちもわかるけど

この辺からデキスギ感が漂っちゃって(汗)

ここでこうして、こういう話を絡めて、こうしたら面白くなる的な

計算通りに書かれた本のよな気がしてきちゃったの


ドキドキするよな展開なんだけど

あまりにもデキスギなので、どうせ助かるな・・・

って思っちゃうひねくれ者のワタシ

インシュリンを打たれてヒロインの意識が朦朧としてる中

こちらにご用意してありますと言わんばかりに

鞄からチョコレートが出しちゃった時には、もう噴き出しそうにちゃいそになっちゃった

そんな観客の期待を裏切らないデキスギな展開は心臓が悪くっても安心して観れると思う


ヒロインの心の葛藤が滲み出る暇なくカラっと進行してるから

悲しみに終わりはないの~って言葉もサラっと聞こえてしまうくらいだったな


肝心なブラックブックが中身もあっさりと明かされちゃった感じでした


女性は逞しく、したたかな生き物で

環境や状況が変わったら、お相手もコロっと変えて笑顔で逞しく生きてかなきゃ

って、思わせたのはヒロインのお友達の女性でした


お色気シーンにもドキドキすることなく、こちらもフツー。


これだったら「蟲師」の方がわけわらんと思いながらも

感じるものはいっぱいあったな~んて、思っちゃった(比べる作品が違うっての)


2時間24分という長さも、そのままの時間に感じた

ヨーロッパなんだけどハリウッドっぽい正統派の娯楽映画という印象

つまらなくはないけど、ワタシはフツーでした(汗)


★★★☆☆みっつ