◆◆木造住宅の問題点と家庭内事故
●日本の木造住宅の問題点
①段差の問題 → 木でつくられてきた住宅は段差が生じやすく段差につまずき転倒する
障がい者や高齢者は多いです。家庭内事故の原因にもつながっています。
②尺貫法の問題 → 3尺(910mm)の幅を基準とする尺貫法により作られた住宅は、廊下や開口部
などの幅が狭い。介助や車椅子を必要とする障がい者や高齢者の生活には
あまり適さないことが多いようです。
③様式化の問題 → 生活の洋式化に伴い生活用品は多様化しています。
例えば、家具類も増えましたがそれらが床面積の多くを占めると室内移動などで
弊害を生じることもあります。
④床座の問題 → 床面をベースとした床座の生活様式は、床からの立ち座り動作を伴うため
障がい者や高齢者には不向きなところもあります。
⑤気候の問題 → 日本の住宅は、高温多湿な夏に合わせて、作られています。
冬の寒さには向いていません。とくに、循環器系の疾患がある高齢者の方には
不適切な環境でもあります。
●家庭内事故
・家庭内事故には、落下型・接触型・危険物型の3つの種類があります。
・高齢者では、家庭内事故による死亡者数が交通事故による死亡者数を大きく上回っています。
(家庭内事故 → 転倒・転落・溺死・火災等)
◆◆次回は地域における相談支援体制です。