名古屋場所ありきで動いている今回の騒動。


 賭博は良くはないが、内々で行うのと、野球賭博はやはり違う。野球賭博には暴力団がかかわっているでしょうし、どのような業界も、このような反社会的組織と縁を切る、かかわらない為に努力しているはずです。


 調査方法も疑問。自己申告すれば許すようなことを言い、あまりの多さに警察に直行。これは裏切り行為です。日本では言いたくないことを強制的に言わせることは出来ないし、言わなくてもいい。結果的に騙し、申告させ、裏切った協会の暴走・思慮のなさも批判されるべきです。


 また、普通は第三者による調査がされるべきですが、協会の外部理事が調査委員をやっているのは普通ではありえないし、この委員会が条件をつけ名古屋場所の開催を認める勧告をするのは、普通に考えれば出来レースでしょう。


 金額の大小もあまり意味がない。例えば一億持っている人と、百万持っている人では賭け方が違うでしょう。ただ、収入がないはずの幕下以下の力士もかかわったいるのはどうかと思いますが。


 罰則の公平性から言えば、前時津風親方の暴行死事件は確か解雇。露鵬、白露山の大麻疑惑も解雇、朝青龍に至っては色々問題がありましたが、結局事件にはなっていないのに強制引退。今回は常習性や金額の大小で解雇以上と謹慎とに分かれそうです。協会の罰則規定がいい加減で、行き当たりばったりなのが、このような不公正さを生んでいる要因でしょう。


 いい大人なのですから、裏に暴力団がいる認識はなかった、などという言い訳は通じないでしょう。退職金が出る出ないは別ですが、退場いただくのも仕方ないかもしれません。ただ、処分についてはもっと事実関係がはっきりしてからでいいのでは?いい加減に、手順や規定をしっかり作るべきです。


 そして、これまでの不祥事から学べないこの体質。少なくとも理事は経営者でしょう。責任を取るべきではないですか?自ら身を引いて下さい。


 私はやはり、名古屋場所は止めて、問題を解明し、再発防止策や物事の手順、罰則規定をしっかり構築すべきだと思います。

                        by tebo