GWのバスケット行脚(2)横浜市民大会開幕 | 観戦記者・こばんざめたろうのバスケットボール日記

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神奈川学生・関東大学女子・横浜市民大会など、バスケットボールの試合の観戦記・審判メモなどの記事を載せています。

(小林理事長の日記より)

5/4

 今日から横浜市民大会が始まる。閉幕はなんと来年の2/14.こんな大河ドラマみたいな大会も珍しい。

 会場は金沢スポーツセンター。

 京急富岡まで行って、15分ほど歩く。大昔、私が学生の頃、本連盟のオールスターゲームをやったことがある会場である。当時、私は4年生くらいだと思うが、30年も経ってしまったなど考えられない。

 あの時は平良選手がいた拓殖大が選抜Aと今は加盟している明治f学院が選抜Bと試合をした。

 審判は後にAA級になる田中さん、A級になる清水正さん、現役で横浜協会所属の小池均さん。そして現在慶應大学Hコーチの坂口さんだったと記憶している。

 チェッカーズの「SONG FOR USA」が流行りで、バブル直前のいい時代だった。

 思えば、あの頃からほとんど変わらない生活をしているという事実に呆れる。


 そんなことを思いながら、金沢スポーツセンター到着。

 早速、トラブル。横浜市民大会は帯同審判制である。すべてのチームが帯同審判講習会への参加を義務づけている。この日、試合があるチームがその講習会を欠席。ペナルティとして試合は没収される。

 このケース、没収試合であるが、基本、試合は練習試合として行う。ところが、このチームがその準備を忘れて会場に3人(TO要員)しか現れなかった。色々調べたところ、チーム内での連絡の不徹底が原因ということがわかった。相手チームはやる気だったので申し訳ないことをした。

 こういう連絡は電話などでなく、書面でだすべきかかな。それでも語弊を生じることもあるし。連絡方法は永遠の課題である。


 さて、私のゲーム。AIR Dolphins-BONDS。相手は横浜協会から今季公認審査に挑戦する白土さん。ミニバス所属。卓越した判定能力を持つ。

 試合は互角の立ち上がりであったが、高さに勝るBONSがじりじりと局面をリード。AIR Dolphinsは能力の高いチームであるが、リバウンドをはじめ、インサイドを支配されてしまってはさすがに厳しい。

 じりじりと点差が開いて20点差になった4Q立ち上がり。いきなりAIR Dolphinsのディフェンスが激しくなる。どちらかいうと「ファウルやむなし」というスタイル。こちらも目の色を変え、笛の音を厳しくして立ち向かうが、なかなかゲームをコントロールできない。チームにその気がない(スタイルを変える)とどうしても試合が荒くなる。根性勝負の試合にしてしまった。相手審判の白土さんは大変優れた審判員だと思うが、ミニバスの方にこういう試合は無理である。段々、元気がなくなってしまった。

 こういう試合を経験すると市民大会を根城にしている、笹原、波多野、杉山、齋藤、小池、福井といった公認審判員のたくましさはたいしたものである。


 試合後、原因を考える。もっと序盤からグレィゾーンの域地を下げて厳しくコントロールすべきだったか。チームがいわゆるファウルゲームを仕掛けてきた場合の対応はどうだったか。など反省はつきない。

 担当したゲームが荒れてしまうと、審判員はみじめである。自分の無力さを思い知らされてしまう。


 私の次の試合は一般期待の馬場さんが登場。馬場さんは以前は神奈川学連で活動。公認審査に出るなど一線級の活躍をされていた。クラブチームの指導をはじめ、男女とも強豪チームを作り上げた。その手腕は見事である。しかし、そこに制約され、学連には足を運べなくなり、チームの所属する横浜一般に移籍となった。

 そして、今年度、横浜から審査会に出るべく心機一転がんばっている。ゲームは4部の試合なのでそんなに難しいものではないので、問題なくコントロールしていた。しかしながら、時々集中力が切れる時間があるのが気になる。ここがうまくつなげるようになるといいのだが。実はここが公認審判員になる大きな壁なのだ。

 試合後のミーティングを終え、馬場さんは「子供を動物園に連れていく。」と帰って行かれた。こういうところにも時間の流れを感じる。