続きです


勉強会シリーズ
【交渉の心理テクニック②】


③「ひとつだけ」と言って認めてもらう

例を挙げると、もしあなたが子供の養育費を
月6万円以上ずつ払ってもらうのだけは
絶対に譲れないとした場合で、財産分与等は
相手の言い分をとりあえず通しておいて
「それでもいいから、ひとつだけ、子供の
養育費は月6万円払ってね」
と交渉してみましょう


さっきまで月4万円と言ってたとしても
認めてもらえる可能性はぐっと高くなる
でしょう

このとき、あくまで「ひとつだけ」と
いうので、その他の要素は多い方がいい

こういう場合は、わざと財産分与を細分化
して、車はあなた、貯金はいくらがあなた
という風にすれば要素は増やすことが
できる

とはいえ、親権に関しては相手も絶対に
譲れない場合が多いので、この方法で親権を
手に入れるのは難しいでしょう


④アジェンダ・コントロール・テクニック

離婚の話し合いは、親権・養育費・面接交渉
財産分与など決めることがたくさんあります

財産分与ひとつとっても、家やマンションは
どうするか、家具はどうするか、預金など
決めることはつきません


それらを一度に決めてしまおうとすると
うんざりでまとまる話もまとまらなく
なります


そこで、まずは手を付けやすい問題から
片付けていくやり方をとりましょう

例を挙げると
「今日は、預金と生活家具をどうするか
話し合いましょう」
みたいな交渉を開始しましょう

とはいえ、一気に決めたほうがいい事柄は
分けずに決めてしまいましょう


⑤レッテル効果

レッテルを貼られた人間は、そのレッテル
通りの行動をとるようになる


A「あなたは、私に対しては冷たかったけど
子供のことはいつも一番に考えてくれて
大切にしてくれる人だと思う」
(仮にそうでなくても、子供を大切にする
というレッテルを貼ったわけです)

B「ああ、そうだな」

A「だったら、子供のためにも養育費は
毎月きちんとください。」

B「…分かった」

といった感じで使えばいいでしょう



続きます