ひと耳惚れ

おは



昨日は仕事終わりで音楽会へ



聴いてきたのは、今回で一緒の来日が最後となる、ﾌﾗﾝｽ･ﾌﾞﾘｭｯﾍﾝさんと18世紀ｵｰｹｽﾄﾗ



曲目はﾓｰﾂｧﾙﾄの交響曲40番にｼｮﾊﾟﾝのﾋﾟｱﾉｺﾝﾁｪﾙﾄ1&2番



今回、僕のお目当ては2010年のｼｮﾊﾟﾝｺﾝｸｰﾙの覇者、ﾕﾘｱﾝﾅ･ｱｳﾞﾃﾞｰｴﾜさんであります



昨日、彼女が使用した楽器は1837年、ｼｮﾊﾟﾝが活躍していた頃に製作されたものだそうですが



前半の協奏曲1番を聴いて、師匠はひと目惚れならぬ、ひと耳惚れ


へたっぴな管にも集中力を途切らせることなく、ｵｹをどんどん自分の演奏に引き込んでいきます



いやぁ、いいﾋﾟｱﾆｽﾄだわ



そうなると楽しみなのは後半で演奏する第2番



師匠はこのｺﾝﾁｪﾙﾄの第2楽章が大好きなのであります(特にｸﾗﾗﾊｽｷﾙさんのやつね)



休憩時間をﾄﾞｷﾄﾞｷしながら過ごして、さぁいよいよ演奏の始まり



雑然としたつくりの第1楽章が終わり、静かに始まる第2楽章



客席とｵｰｹｽﾄﾗが次第次第に彼女の世界に…



ﾀﾞｲｿﾝの吸引力も顔負けの求心力であります



それも、巨匠の演奏会にありがちな、聴衆がひとつの音も聞き漏らすまいと前のめりになるのではなく



気がついたら彼女の世界にどっぷり、という感じでしょうか



客席は、寂として声なしの第2楽章でございました


さすがにｱﾝｺｰﾙの演奏はｽｲｯﾁがｵﾌﾓｰﾄﾞに切り替わってましたが、とても素敵な演奏会にご機嫌の師匠だったのでございます


次回の来日が楽しみだなぁｶﾞｫ


=KOASA