♪男心ぉ～に～男ぉ～が惚ぉれぇて～♪

司馬遼太郎先生の「尻啖え孫市」を読みました

鉄砲は名人、女好きは日本一。スケールの大きい戦国武士のうちでも、とりわけ異彩を放つ雑賀孫市。藤吉郎との奇妙な友情のうちに、紀州雑賀衆の頭目として鉄砲の腕にもの言わせ、無敵の信長にみごと“尻啖（しりくら）わせた”痛快さ！戦国の世を縦横に生きた奇男児の豪快な一生を描く、著者会心の長編。

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タイトル見た時には「一体何の話なんだ？」と思ってしまった歴史音痴の私ですが…

読み始めたら、メッチャ面白くて、ストーリーの中にグングン惹き込まれて行っちゃいましたよ　

本の紹介文からも、「雑賀孫市」という人のキャラクターの強さが分かると思いますが、、、、

頁を捲る度に、孫市のあっけらかんとした天真爛漫さ、少年のような純粋さに、愛情を感じてしまいます

それはもう性別とは関係なく、もう人間的に「愛すべきキャラクター」なのですよ

この物語に登場する、後の太閤秀吉ですら、敵味方に分かれてからも交流があった程に、互いを「良き友」と認め合っているくらい

しかも、政治情勢にはからきし無知無関心なくせに、いざ戦となると、奇策を用いて大軍を自在に操って信長軍に連戦連勝し

かと思えば、単独敵陣に潜入して、信長の命を狙ったり…、、と八面六臂の大活躍

そのくせ、好きになった女性には、いつも振り回されてばかり

ホントに愛すべき人です、雑賀孫市

…でも、あとがきを読んで、この物語が司馬先生の作り上げた「フィクション」で、実在の孫市に関してはあまり史料が残っていないって事に、衝撃を受けました

実在した孫市が、本当にこんなに魅力的な人だったらなあ…って思っちゃいます

↓映画にまでなってたんですねビックリ