これからの時代、すべての産業においてサービス化がより進んで行くものと思われますがサービスとは何か、を考える上で今回の日経新聞に連載された「揺れるサービス価格」は参考になると思い取り上げました。
それでは今日も昨日
の続きで9月25日の日経新聞に掲載されたコラムで連載最後の「揺れるサービス価格」(下)の後半部分の記事を紹介・引用させていただきす。
以下、9月25日の日経新聞「揺れるサービス価格」(下)より
医薬品を低温輸送
航空貨物輸送で医薬品を扱う企業が増えている。
日本と海外の製薬企業の間で、薬や医療用検体を輸送する機会が増えていることに対応した動きだ。
国際航空貨物の主役である機械・電子部品や生鮮食品は参入企業が多く、運賃競争が激しい。
その点、医薬品は扱える企業が限られ、運賃が景気に左右されにくい。
日本貨物航空は3月からスウェーデンの企業と協力し、医薬品向けの定温輸送サービス「NCAファーマケア」を始めた。
医薬品の原薬は数千万から数億円と高額。
厳密な温度管理が要求される分、運賃も高い。
ディー・エイチ・エル・ジャパン(東京・品川)も医薬品などの緊急の国際輸送に「DHL メディカルエクスプレス」を始めた。
「お客さんは品質重視。高い運賃にも納得してもらっている」(営業企画部)
少子化や若者の自動車離れという逆風が吹く自動車教習所も教習メニューの付加価値向上に動く。
埼玉県の「ファィンモータースクール」は08年11月に燃料費を削減できる運転方法の講習会「楽エコ講習」を始めた。
急発進や急ブレーキをしないことで燃費向上や安全運転につながる。
同教習所を経営する臼田(さいたま市)の臼田和弘会長兼社長は「環境への姿勢をアピールでき、09年度の入校生が前年度比8%増えた」と話す。
09年7月には企業向け講習も始めた。
オフィスも多彩に
一定期間オフィスを賃貸するサービスオフィスも、新しい需要を模索する。
年内に2カ所を新設し計24拠点となる日本リージャス(東京・港)。
今年の開設は6カ所と過去最多ペースだ。
従来は個室が中心だったが、最近は仕切りのない安価なタイプも設ける。
予算や利用の仕方に応じて幅広い選択肢を用意。
ビジネスマンだけでなく、個人の利用拡大を見込んでいる。
リージャスグループのマーク・ディクソン最高経営責任者(CEO)は「企業が事務所を閉鎖し、社員も固定した机を持たないなど仕事のやり方が明確に変化している。
コスト削減と柔軟性の提供が大きなポイントになる」と指摘する。
上記は9月25日の日経新聞「揺れるサービス価格」(下)より引用いたしました。
サービス価格を通じて産業のサービス化という方向性を考えることが新たな商機につながるなら今後もサービスというものをいろんな切り口で取り上げて行きたいと思っています。
今日は以上です。