ソーシャルという言葉で今新たなの装いネットのチカラというものが、いろんなビジネスシーンで利用されています。


今日は7月27日の日経産業新聞のネットのチカラから掲載記事の一部を紹介・引用いたします。


以下、7月27日、日経産業新聞の“ネットのチカラ”から


「今度のプレゼン、何とか契約に結びつけて、はずみをつけましょう」。

中小企業の事業再生を手掛けるフィナンシャル・インスティチュート(東京・港)の川北英貴社長は外出先でも携帯電話で社内の「つぶやき」チェックを欠かさない。


この日もプロジェクトの成約を目指したプレゼンテーションの日程が決まったとの社員からの書き込みに即座にコメントを発信した。


同社が導入したのは米セールスフォース・ドットコムが6月に正式サービスを始めた社内ミニブログシステム「チャッター」。

ある社員の「つぶやき」がフォローする他の社員に一斉配信され、情報共有を促す。


プレゼンを知った他の社員からは「何かあれば聞いて下さい」とサポートのつぶやきが書き込まれ、以前その企業を担当した社員も「有用性が伝われば勝負になると思います」とアドバイスを寄せた。

結果は見事契約に成功。

「社長の意思をリアルタイムに伝えるのに、これほどいいツールはない」(川北社長)


ツイッターに代表されるミニブログを企業内の情報共有に活用する動きが急速に広がっている。

(略)

「会社に新しい神経系を通すようなもの」。

セールスフォース日本法人の宇陀栄次社長はこう例える。


経営者が現場で何が起きているかをすぐに把握でき、必要に応じて指示やアドバイスをかけられるため、意思決定を迅速にすることができるという。

(略)

ミニブログがメールや社内SNS(交流サイト)などの情報共有ツールと根本的に異なる点は「軽さ」と「素早さ」だ。


メールなどは公式発言という意識が強く、受け手側の都合も考えるなど発言の敷居が高いが「社内ミニブログは面白いと感じた情報を気軽につぶやける」(チャッターを導入したネクスウェイの上田代里子氏)。


新たな神経系は会社の外にも枝を伸ばすことでこれまでの常識を覆す経営戦略を可能にする。


「フォロワー(情報の読み手)が10人以上」。

電子商取引を手掛けるECナビの宇佐美進典社長はツイッターでこんな条件をつぶやき、来春入社の新卒1人を募集した。

大企業と同じ方法ではベンチャーが良い社員を採用できる可能性は低いと感じたための決断だったが結果は上限とした100人がすぐに集まり、しかもほとんどがECナビを熱烈に志望する学生だったという。


ただ、経営者自らが社外に情報を発信することはリスクも伴う。

危機管理コンサルティングを手掛けるフライシュマン・ヒラード・ジャパンの田中慎一社長は「消費者の期待が上がる分、期待に応えられなくなると、批判や失望につながる」と指摘する。


社内に埋もれていた細かい情報を掘り起こし、顧客やユーザーの声を直接取り込むことで経営のスピードを加速させる。

新たなネットのうねりには経営を革新させる力が秘められている。


上記は7月27日の日経新聞の“ネットのチカラ”から掲載記事の一部を引用いたしました。


今日は以上です。