朝型の生活、昼型の生活と言われます。

 それについて今回考えたのは、娘さんと一緒に芸能界で活躍している高橋Hさんの、いつまでも年齢を感じさせない姿を改めて見てのことでした。他にも湘南の若大将、女優の宮本信子さんなどもいます。

 高橋さんは朝の3時ころから柔軟体操をしているそうです。

 ジョギングは体調を崩して挫折する人も多いようですが、柔軟体操で体調を崩したという話は耳にしません。

 そうでなく、バリバリの元気者のイメージで活躍し、壮年で挫折した人は、石原Yさん、美空さんはじめ、数多く思いつきます。

 そういう方々がご自分で挫折と思っているとは限りませんが、「若くして倒れた」系譜の人は、夜型の酒の話題が思い浮かびます。

 演劇や芸術の世界も、酒が似合っているようです。

 反対に、酒の話題がふさわしくない世界を考えると、裁判官を始め法律家、そのほか研究者とか専門家の世界、医療の世界などが思い浮かびます。

 それほど回数は多くありませんが、若いころ同業(法曹)の人たちと酒場に行った時を思い出しても、大勢になるほどちぐはぐな印象が付きまといます。

 法律家、学者、研究者、医師などが酒席で盛り上がるという図は落ち着きません。飲み始めた途端に専門の世界から離れ、いろいろな緩みも連想されます。

 酒は夜型になりがちの上に、そこで奪われる時間と費用もあります。酒などに目もくれず、朝型でたっぷり働く人に分があることは認めざるを得ません。

 それなりの年月を生きていると、酒に親しんでいる人が健康を害して倒れたことも目にしています。

 

              

 

 敢えて、その上でのことですが、経験的な言い分が残ります。

 これまでの人間関係を振り返ると、酒の媒介なしの方が少ないようです。仮に、若い人から自分はそんなことはないと言われればそれを否定する気持ちは全くありません。

 それでも、以前から言っていることですが、とくに1対1で酒が入ったところでは、一見して意味のないような、その人の何気ない思い出とか、趣味、家族関係などが自然に話題になります。それとない人物評もあります。

 ロジア人のような裸の付き合いとはいきませんが、いわゆるカミシモを脱いだ関係かもしれません。警戒心抜きの交流があり、他では得られない情報交換があります。趣味であれ、スポーツの話であれ、何気ない情報交換から相互に何かを高めることができればベストで、さり気なくそれができる人はベテランです。

 対人関係が付きまとう仕事では、どうも対人関係のストレスを癒す時間が必要なようです。私にとって、酒について冷静に考えても、次の日に冷静な気持ちをつなぐためにはどうしても必要なようです。

 最近、ときどき、ここは“仕事率何パーセント”という風に考えます。家庭では0パーセント、職場や法廷では100パーセント。その中間は数多くあります。

 仕事関係の人だから仕事率何パーセント、今日は話題からして何パーセントとなります。仕事率100の酒席は体に悪そうです。

 朝型、夜型、どちらにも昼が付いて朝昼型と昼夜型となります。それが頭の痛くない昼であればよいのではないかという結論が出ました。

 それを心がけることにします。

 

 このブログは、法律分野のテーマが残り少なくなり、それを離れたものが多くなりそうです。

 前にも書きましたが、以前の小論を見ていただく方があることに感謝しています。