◆ 日本人が一番カッコイイとき | イタリアよもやま話

◆ 日本人が一番カッコイイとき

開設当初以来のブログ仲間canaryさんのブログ記事 の写真と、
fujiccoさんのブログ記事 のビデオ見て、思い出したこと。

昔、ヴェネツィアのカー二バルの最終日に
サンマルコ付近の繁華街を妹と歩いていたら、
なんだか、体の中からウキウキするような音が聴こえてきたんです。
あれ?なんだろ・・・って、初めはわからなかった。

それがヴェネツィアの狭い道に観光客の多く散策する中、
阿波踊りをしながら練り歩く、10人くらいの日本人だったんですね。
もちろん、あのちんどん屋のようなリズム(音楽?)付きで。
それが遠くから聴こえて私の血が躍ったんだ、と気が付きました。

2月頃の霧のヴェネツィアを
カーニバルの仮面をかぶって気取った格好でゆっくりと歩くヨーロッパ人達の間を
腰を下げて脚を曲げて上げながら
ハッピを着て練り歩く日本人を想像してください。

なんだか恰好悪いなぁ、と思いますか?

ところが、道をゆく人々皆の心を一瞬のうちに掴んだんです!

その簡単なリズムのなんとポジティブで、楽しいこと。
その踊りの、なんとも陽気なこと。
思わず私と妹も、彼らの調子に合せて手首を振り回し、
『がんばって下さい~!』
と声援をかけてしまうほど、カッコ良かったんですよ。

日本人の一番かっこいいのは
日本の民族衣装を着て、日本の伝統的なことをする時。
雅楽の演奏者たちも、歌舞伎役者も、狂言役者も、
能楽師も、日本舞踊家も、茶道家も、華道家も、
皆、カッコイイ。
お祭りでフンドシ一丁になる日本人男性達は、
ジャニーズ系のタレントよりも、よっぽどカッコイイ。
(『嵐』よりもいいよ、canaryさん・・・)


少なくとも、自分たちの文化・文明が世界で一番だと思っている欧米人達に有無を言わせない
何か奥深いものがあるようです。
もちろん真剣じゃないと いけないのですが。

日本独特の文化を、無理なく担える『自信』かしら?