◆ 三猿だけでは足りない・・・~ウルグァイ~
アルゼンチンのサルタに別れを告げて、ウルグァイのモンテビデオです。
見ざる、聞かざる、言わざる・・・
日光東照宮でも有名な三猿は、日本人にとってもなじみ深いですよね。
なんで、南米日記に三猿なんだ?
というのは、ウルグァイのホテルのロビーに
アンティークのアクセサリーや小物が展示販売されていたのですが、
その中で小さな七宝焼きの飾りのついた置物みたいなものがあり、
その金のモチーフが、三猿ならぬ
四猿だったんです。
ええっ?
股間を抑えてる4匹目の猿がいるなんて・・・
しかも、これは立派なアンティークの飾り物。冗談で作れるようなしろものではありません。
ということで、ちょっと調べてみました。(またまた日本のサイト)
すると、4匹目を加えた 四猿というのはあるのだそうです。
ほとんどのサイトでは単に「姦淫をするな」という意味の説明をとっていました。
でも・・・
そんな単純軽薄な意味なのかなぁ。
だって、子孫を残すことは、生き物にとって不可欠なことだろうに・・・
と 更にさがすと、
論語の顔淵第12の冒頭に
『非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、非礼勿動』
という文章があるそうで、
「礼の規則からはずれたものに目を向けてはいけない、
礼の規則からはずれたものに耳を傾けてはいけない、
礼の規則からはずれた発言をしてはいけない、
礼の規則からはずれた動作をしてはいけない」
という意味に訳されるのだそうです。
ということで 股間を抑える4匹目の猿の意味は
「礼の規則にはずれた動作はしない」
ということのようです。