2016年の最初の検診の結果について書いておきます。
(私が診断を受けたのは2012年10月、精巣腫瘍ステージ3C 成熟奇形腫 予後不良。Testicular Cancer StageⅢ Mature Teratoma, Poor Prognosis。同年10月に高位精巣摘除術、2クールのBEP療法、4クールのTIP療法を受けた後2013年5月に後腹膜リンパ節郭清術)

まず精巣腫瘍の腫瘍マーカーの数値について。
αフェトプロテイン(AFP)3(正常値10未満)、遊離HCGーβ <0.10(正常値0~0.1)、LD170(正常値115~217)で全て正常値。CT画像も問題なく再発はなし!

男性ホルモンであるテストステロンの値も6.5(正常値2.9~9.5)と正常値。右精巣を摘除していますが左精巣が頑張ってくれているようです。

白血球も前回10月に4300に回復して今回も4500とほぼ同じ水準。化学療法を始める前より少し低いくらいの水準まで回復しています。今年こそはインフルエンザを避けてやる!(笑)

今回、去年の7月から担当になった新しい主治医から指摘されたのが「クレアチニンの値が少し高めですね」ということ。

要は腎臓の機能が少し低いということ。

クレアチニンとは何なのか。「クレアチニン」で検索して一番初めに出てくるページで見てみると「筋肉運動のエネルギー源となるアミノ酸の一種クレアチンが代謝されてできた物質で、尿素や尿素窒素と同様に老廃物の一つであるとのこと。

クレアチニンについて

クレアチニンは腎臓が正常に働いていれば尿として体外に排泄される。血中のクレアチニンが多いということは腎機能が低下しているということなのだそう。

これは初めて聞いた!ただクレアチニンの数値が1.05(正常値0.5~1.3)だったので正常値の範囲内ではある。生活に特に問題のない範囲だったので今までは何も言われなかったのだと思う。

そして特に生活に問題はないから何も気にしなくていいし治療もする必要はないということ。ま、改善には良く食べ適度に運動しよく睡眠をとるという健康的な生活が大事だということ。

いつから上がっていたのか聞いてみてその場でカルテを遡って見てもらうと、抗がん剤治療を始める前の2012年10月は0.6くらい。化学療法開始後1ヶ月の2012年11月にはすでに1.0くらいになっていてそこからずっと横ばいになっていました。

自分のわからないところで自分の体は色々変化をしているということなんですね。

あと、精液検査についても昨年から案内をいただいていました。
私はまず化学療法で精子を作る能力が破壊されていて、最後のリンパ節郭清術で左右両方の射精神経を切断されています(精巣腫瘍のリンパ節郭清術では90%くらいは右か左どちらかの射精神経は残せるそうですが私の場合はリンパ節の転移巣が左右両方とも大きく2つとも切断せざるを得ませんでした)。

そして、勃起はするしオルガズムはある(恥ずかしい話、病気になる前より大分弱くなっています。病気だからそうなったのか、そういう状態が先にあって病気になったのかは不明ですが)けども精液が陰茎から放出されないという状態になっています。

逆行性射精になっている可能性があるということです。逆行性射精とは、精液が陰茎から放出されず逆方向の膀胱に流れ込んでしまう状態のこと。

検査をしてみないとわからないけれど、もし逆行性射精になっていて精液を確認して精子の生存が確認できたら残っている左の睾丸の一部をとって精子保存をすることができる可能性があると案内されています。

検査の方法は、まず泌尿器科の一角にある”採取室”(ああ思い出したくない)に行って射精をする。それから尿検査(逆行性射精射精になっていれば精液が膀胱に行っているはずなので尿と一緒に出てくるということ)。それで生きている精子があるかどうか調べることができるというもの。「診察の時に言ってくれればその日にすぐに検査可能ですから」とのこと。次回あたりやってみようかな。あまり期待はしないということが重要だけど。

それにしても主治医が違えば診察の雰囲気や説明してくれることも変わるものですね。

次回の検診は4月!
まだ生きていいということなので、頑張っていきたいと思います!