少女は悪魔を待ちわびて <널 기다리며> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<クライム・復讐>

    監督:モ・ホンジン

    出演:シム・ウンギョン、キム・ソンオ
 

良かった!驚くほど面白かった!
 
ナイスポイントがたっくさんあって。
でも。
それを全部書いちゃうとストーリーを殆ど説明しちゃいそうで。。。それはさすがにマズいしね。いくつかだけにしときますが。
 
先ず。
殺人鬼役のキム・ソンオさん。。。よくもまぁ、あれだけ絞ったもんだ。まさに「猟奇的」な肉体でございます。
もうそれだけで、怖さ5割増し。
『天皇の料理番』で病気のお兄ちゃんを演じた鈴木亮平さん(の肉体改造)もかなり驚いたけど。
その上を行く!
『マシニスト』のクリスチャン・ベールさんを見た時レベルかも。
 
でも。
普通、あれほど痩せたらそりゃぁベールさんみたいに、亮平さんみたいに、病的な仕上がりになるずなんだけど。。。ソンオさんはちょっと違うの。
見事に筋肉が残ってるんだよね。
そこがまた一段と、「猟奇的」に拍車をかけている気がするわ。
とにかく素晴らしいです。
 
ストーリーは最初から最後まで凝っていて。ダレるところがないの。
冒頭、タイトルが出る前から私、ウルウルしちゃってるからね。子役ちゃんがパパのお誕生日を祝っているところ。参ったよ。
 
ウンギョンさんが部屋に黄色い付箋を貼っていく場面も好き。今後のストーリーへの期待を煽りまくる、素晴らしい演出ですわ。
 
ソンオさんが殺人鬼だって分かってるのに、途中、「あれ?」と思わせ、直ぐに「なるほど」と納得出来るスムーズな流れもチョア。
ただの、単純な復讐モノではありません。濃いのよ。濃いの。
 
ラストも最高です。。。いや、韓国映画好きにとっては、って事ですけれども。
いつまでも変わらぬ可愛さを持ちながらも、しっかりとした演技力を持つウンギョンさんのお陰で、あっと言う間に終わった感じ。
ラストは見事に、心臓バックン!
そっちだったかぁ~って。
 
残酷なはずなんだけど。切ないというより、ちょっと嬉しいような。。。いや、嬉しくちゃダメなんだろうけど。。。うん、でも正直、そんな気持ち。
そうなの。心がざわつくエンディング。でもでも。ノムチョア。
 
モ・ホンジン監督、やるねぇ~。
ほんと、久々にお気に入り映画が登場だよ。