奴隷の島、消えた人々 <섬、사라진 사람들> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて
<サスペンス・実話>
    監督:イ・ジスン
    出演:ペ・ソンウ、パク・ヒョジュ
 

怖いよぉ~。
しかも、実話ベースだし。
 
しかもしかも、その「新安塩田奴隷労働事件」って言うのは何十年前の話とかではなく。2014年だからね。本当に恐ろしい事です。
 
強い者、ずる賢い者が、社会的弱者から搾取するという。
似たような話はどこの国でも。
 
作品中にも出て来るのだが。。。事件に増して怖いのは、事件への無関心、だと。
実際、みんな、ネット上や内輪で適当な噂話をするくらいで。
「小さな島で」「障害者が」等と言った、自分達とは余り関係ないと思われる事件なら尚更。関心は薄く。。。大きな事件としてセンセーショナルに取り上げられたとしても、風化が早い。
 
私自身にしても。
「田舎で」とか「外国人が」とか。自身からかけ離れた事案であればある程、自国の出来事であるのにまるで他国での出来事のように。興味は薄くなるし。忘れるのも早いと思う。
巡り巡って自分や周辺へと、いつか影響を与えてしまう事だって。十分にあり得るのにね。
 
映画としては。
前半の(手ぶれ満載)『ブレア・ウィッチ』風の流れが効果的で。カメラと共に目撃者気分にさせられた後、普段の韓国映画へと移行しますので。
(行動を共にした感により)すっかり主人公達へ感情移入しちゃってて。後半のホラーテイストのインパクトが倍増。なのよ。
 
取り敢えず、ペ・ソンウさんの演技。素晴らしいしね。これは彼の、卓越した演技力があってこそ成り立つ作品でございますので。
 
あ、あと。忘れちゃいけない。イケメン(笑)。
今回はイ・ヒョヌクさんくらいなのだが。。。カメラマン役なので。本人は殆ど映りませんのよ。残念ながら。