セシボン <쎄시봉> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<音楽・実話>

 監督:キム・ヒョンソク

 出演:チョンウ、ハン・ヒョジュ



実話ベースらしいです。

韓国の70年代芸能事情は全く知らないので。その辺を知っている方は何倍も楽しめるのでしょうね。

せめてこの時代の音楽を知っていれば、だいぶ違った見方が出来たのに、とは思いましたが。

 

それでもまぁ、内容はクリアだし。みんな可愛いキャラだし。分かり易かった。

 

グループというのはやはり、アマチュアで楽しんでいる時とプロでやっていくのとでは全く違うので。脱退や解散はつき物ですよね。

デビューしてからだってそう。。。今でも日韓問わず、メンバー脱退のニュース、頻繁に聞きますし。

 

どの道を選んだら正解かなんて、ほんと、人生を終える時にしか答えは出ませんから。

思い切って、自分の信じる道を選び続けていくしかない。。。それは歌手でもサラリーマンでも主婦でも、みんな同じでしょう。

 

途中まで同じ夢を追っていた仲間でも、ずっと同じ道を行くのは稀で。

振り返れば、そんな時代もあったよねって、懐かしく思うのは年代問わず。

 

20代には10代のクラスメイトや部活仲間。

30代には20代の恋人や同僚。

40代になれば独身時代を思い出し。。。ずっとそうやって昔を懐かしく感じたり。後悔や失望もあったり。

 

それでも。

この作品でも後半に描かれていますが、歳を取るというのは決して悪い事ばかりではなく。

辛かった思い出を笑って話せるようになったり。一生許せないと信じていた事が、いつの間にか許せるようになっていたり。

 

歳を重ね人生経験が増えると、悲しかった出来事も、それほど大した事ではないと思える。

時が流れ、怒っていた事もただ自然に、どうでも良い事のひとつになっている。なぜあんなにこだわっていたのかと、自分でも不思議に思う程に。

 

いつか、全ての事は思い出になる。

改めてそんなことを、じんわりと感じさせてくれた作品でございましたわ。