<ヒューマン>
監督：イ・ユンギ
出演：チョン・ドヨン、ハ・ジョンウ
ジョンウさんが、「しょうもない奴なのに、どうしても憎めないダメ男」を演じると、まさに天下一品。
他人だとほんと、結構ほのぼのとした気持ちで見られるんだよね。そう、他人事なら。
でもこれ、巻き込まれるとマジで笑えないから。こんな男。最低だから。。。って、私の父親なんだけど（笑）。←結局笑ってるけど。
しょうもないヒモ男。でもなぜか、女性に人気がある。。。いや、モテるからヒモになれるんだもんね。そりゃそうだ。
映画の中で、彼を気に入ってるお金持ちの社長さんから借金をするシーンがあるんだけど。
私の父親もそうだったよ。彼を気に入ったどこぞの社長さんからお金貰ったり車貰ったり。なんだろね、あれ。パトロンってやつ？
とにかく。
そんな我が父にそっくりな男が、借金の取立てに来た昔の彼女と借金をしつつ一日を過ごす、っていうちょっと乱暴な内容なのだが。
見れば見るほどその言動が我が父親にそっくりでイヤになる。。。イヤになるが、映画でそんなダメ男を客観的に見ていると、どうして憎みきれないのかを再確認してしまう。複雑な気分です。
私は正反対の男性と結婚したけどね。見事な反面教師だと、父親も笑ってたよ。
そりゃそうだ。あんたみたいな男と結婚したら最悪の人生になっちゃうから。
それでもさ。
そんなダメな男との一日が終わって、彼女はちょっと笑うんだよ。いい笑顔で。
その顔を見たらほんと、ダメな男も、そんな男に振り回されるダメな女も、どっちも可愛くて。。。憎めないなぁと思うんだわ。。。ね、お母さん（笑）。