アニサマ2016 刻 -TOKI- Bass周りを紹介します!(長編) | 村上きよしのブログ

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たまには真面目なBassの話もするかもね…

今年もアニサマバンドで頑張りました〜!

 

先々週、11月13日からNHK BSプレミアムで放送も始まったので

ご覧の方もたくさんいらっしゃるでしょうね。

 

今回の僕の楽器や足元などを紹介しますね。

 

 

ベースはF Bass、今回はこれ一本!

そして足元はこんな感じ。

 

 

(左)Rolandのギターシンセ「GR-55」と

(右)こちらもBOSSのギターシンセ「SY-300」これだけ。

一見シンプルだけど、実はこれがなかなかのハイテクシステムなんですよ。

 

先ずGR-55。

去年のThe GATEに向けてEDM系の曲で使おうと思って買ったら

シンセベース系は全く使い物にならなくて、

正直「あ〜、高い無駄遣いしちゃったなぁ」とがっかりしてたんだけど

これのモデリング機能と言ってJazz BassやPrecision Bass、

今流行りのミュージックマン・スティングレイなどなどいろんなタイプの

ベースの音色に変える機能が意外と…

いや、かなり優秀な出来だったの。

おまけにアンプシミュレーターも入ってるので曲ごとに

ベースとアンプの組み合わせを自由に選べるって訳。

 

 

ベースとGR-55を繋ぐのは普通のシールドではなくて

専用のGKピックアップが必要になります。

ブリッジ側についている細い棒がそれだけど、F Bassにこのピックアップを

装着する為にはベース本体のジャックを塞がないとつけられないことに…。

そんな訳で今回のベースの音は全てGR-55のモデリングの音なんです。

(いい楽器だからちょっともったいないけどね(^^))

 

 

実際のベースの音が出てないので半音下げやドロップDなど

どんなチューニングでもセットしておけばペダルで一発チェンジも可能。

(勿論ベースはレギュラーチューニングのままでね!)

この写真は半音下げの歪み系でピック弾きの音色。

 

今年は基本の音をミュージックマン・スティングレイにして

クリーントーンも歪み系もベーッシックはこの音色。

スラップはいかにもスティングレイの音って感じですよ。

 

早見沙織「ブルーアワーに祈りを」はアクティブJazz Bass

竹達彩奈「ライスとぅミートゅー」は歪みのリッケンバッカー

高垣×早見コラボ「甘き死よ、来れ」はPrecision Bassと

持ち代えなしで出来るのはさすがデジタル、この現場の為にあるようなものです。

 

 

次はSY-300。

GR-55と同じくこれも本来はギター用なんだけどBass Modeがあって

シンセベースの音色が沢山プリセットされています。

でも、はっきり言ってベースとしてそのまま使えるような音は一つもありません。

ネット上でダウンロードできるプレイヤーが作った音色もあるけど

どれもこれもソロだったりアクセントの強い音だったりという

目立つ為の音しかないの。

まぁ、もしも「その為の機材です」と言われればそれまでだけど

もっとプレイヤーと寄り添って開発してほしいものです。

 

と、いう訳でかなり駆使していい音色を作りましたよ〜!

写真は高垣彩陽「Rebirth-day」の音色、他には玉木成美「Believe」、

KOTOKO、ALTIMA、Lia「鳥の詩」、大橋彩香「おしえてブルースカイ」、小野賢章「Night Drivin'」などなど。

ベースが気になる方は是非気にして聞いて下さいね。(^^)

 

アニサマの一番の魅力はやはり進行がノンストップで行われる事ですよね。

アーティストが入れ替わる時には必ず何かしらの演出があって、時には

転換も一つの見せ場としています。

 

この魅力が僕らにとっては一番緊張感のある部分なんです。

僕らが演奏を始めるタイミングもその演出の中に含まれているので

何かトラブルがあったとしても進行を止める事が出来ません。

なので細心の準備をして臨みたいところだけどその確認をする場所が

一回のゲネプロ(通しリハーサル)しかないので、あらゆるトラブルを想定して

準備をします。

 

 

70を超える楽曲を演奏するので音色も相当な分量が必要になるんだけど

音色チェンジでパニクらない為にiPadで管理しています。

iPadとGR-55、SY-300がMIDIで繋がっていて

右端のMIDIマークをタップしたらそれぞれがその曲の音色になる様に

プログラムしています。

 

因みにアーティスト名の右側が音色名。

MMはミュージックマン、clnはクリーントーンでODは歪み。

[-1]は半音下げ。

 

 

次はモニター環境。

(左)ラインミキサーと(右)アビオム・キューボックス。

 

アビオムはギター、キーボード、ドラムなどそれぞれの楽器の音や

ボーカル、PCデータ、そしてクリックを自分の好きなバランスに

調整することが出来るモニターシステム。

スタジオリハーサルで作り込んだらそのままのバランスで

本番でもモニター出来ます。

左のミキサーは作り込んだモニターのミックスにベースを混ぜる為に

使用しています。

 

ベースの音色ってプレイヤーそれぞれに好みがあって「太くしたい」とか

「Highをカットしたい」とか要望が出てくるのでどんな風になっても

良い様に自分の音は自分のミキサーで調節しています。

 

モニターするのはイヤホン、SHURE535ltdを使用しています。

 

 

そんなこんなで僕の居場所の全体像はこんな感じ。

iPadの下のボリュームペダルは、万が一メインのベースシステムがトラブった場合に

スペアのベースで対処するためのもの。

この場合、当然半音下げとかが出来なくなるので必要な曲はレギュラーチューニング用の譜面も準備しています。

今回は必要なかったからよかったけど…。(^^)

 

この日は多分3日目だと思うけど、朝来たらカメラが増えててびっくりした〜。(^^)

 

じゃ、最後にバックステージをちょっとお見せしましょう。

 

僕の立ち位置から見た風景。

 

向かって右側のステージサイド。

 

僕らの頼り、楽器スタッフのポジション

 

アニサマバンドの楽屋!

戻ってきたら大体、早々に次の曲を練習しています。(^^)

 

これは3日目のPassion Ridersの全体リハーサルだね。

 

 

以上、楽器紹介と諸々でした!

今夜(11/27)のBSプレミアムは2nd Day前半ですね。

是非ご覧ください!!