遠野物語 99話 夫婦 男女 死 別 生と死のさかい 自然 日本 民話 | kk1雑記日常

kk1雑記日常

amebaは少し、、本当はMIXI。

7月になってしまった。去年から あわただしくて、あまり記憶がない。
6月はありがたいことに、真夏日が数日あった以外は、過ごしやすかったと思う。

さっき NYダウは 史上 最高値を更新した。。
新しい局面に入ったようだ。
為替も 一気に跳ね上がった。
明日金曜は 日経平均プラス120円。。

ちなみに 日経平均の最高値は
1989年12月29日 最高値38,957円である。

今日は15348円であり、小泉首相のときは18000円であった。
安倍政権の時の最高値は  16000円強だっけ。。
そこまではすぐいくだろう。。

ーーーーーーーーーーー
遠野物語は、柳田国男が 昔話をあつめたものであり、実際の人物が特定できるものである。

(明治二十九年(1896)6月15日)大津波で 村が壊滅状態になった。
福二は、妻と子が行方不明になり、生き残った2人子どもと海岸の近くにほったて小屋を建てて住んでいた。

一年後の夏 お盆の深夜 福二は一人 便所に起き、便所は離れたところにあるので、
夜 真っ暗な海岸線、月光で白く光る波打ち際を歩いていた。

その日は霧もでており、視界がわるく夜の雲の中を歩いているようであった。
そんな中、男女がよりそっているのがぼーっと見えた。

目をこらすと、行方不明になった妻であった。

思わず夜の海岸線 後をつけて、みさきの洞窟の所で追いつき、妻の名前を呼んだら、
ふりかえって にこりと笑った。

いっしょにいた男をみると、やはり津波で死んだ男であった。
その男は 福二が養子に入り、妻と結婚する以前、
妻とつき合っていたと聞いたことのある 従業員であった。

妻は、今はこの人と夫婦になっている。と言った。
福二は思わず 「子どもはかわいくないのか。。」 と言った。
妻は、顔色を変えて泣いた。

福二は おれは死者と話しているのか、と 足元をぼーっと見ていると、
男女は 足早にそこを立ち退いて、小浦に行く道の山陰にまわり 闇に見えなくなった。

思わず追いかけたが、死者を追いかけている自分に気づき、
夜明けまで 道に立ってぼーっと考え、朝になって帰った。

と、いう。。

ーーーーーーーーーーーー

日本らしい話である。(外国人にこの感覚はわかるかなぁ。。)

人々は、いろんな解釈をする

例えば、昔は自由恋愛が禁止だったから、どうこう。。とか、

夫婦より、男女をとって どうこうとか。。

不倫でふられた。とか、

日本人の 死生観が、どうこうとか。。


福二は やはり、妻に会いたかったんだな。。
表にはださなかったが、

死んだかどうかもわからないし、
妻がいなくなって、かなしいし、不安だったんだろう。

どこかでどんな形でもいいから、生きていてくれればいい。と、思っていたふしもある。。

福二は 妻が不幸に死んで 孤独に闇をさまよっているよりも、
あの世で 幸せに暮らしていてくれればいい。と思っていたのかもしれない。

という人もいた。。

この話で、妻が死んだ事に、ふんぎりがついた。という解釈は多い。

其後久しく煩ひたりと云へり。とは、どう解釈するのであろうか。。