こんにちは、スタッフのKです。
ポプラ社【子育ちの森】3回目に参加してきました。
(詳細はこちらをご覧ください)



今回は、「親子で満足!おっぱいの話。らくちん楽しい母乳育児」ということで、産婦人科医師の村上麻里先生のお話でした。
自称「おっぱいマニア」である村上先生は、以前TBSの「はなまるマーケット」にも出演されており、その軽快なトークに、すぐに引き込まれていきました。
母乳に関する、先生の興味深いお話をご紹介いたします。



らくな授乳
お母さんがリラックスできる体勢で、赤ちゃんとお腹を向い合せにくっつけること。
ストレスによって、母乳を作るホルモンも低下してしまうようです。
そもそも人間のおっぱいには、母乳をためておく機能はなく、赤ちゃん自身がおっぱいを吸うことにより受注生産されます。
母乳を増やしたければ、らくな姿勢で何回も飲ませることが良いようです。

虫歯
寝る直前に母乳をあげていると、赤ちゃんの虫歯が心配になりますよね。
しかし、母乳に含まれている乳糖単独では虫歯にはならないようです。
ではなぜ虫歯になるのか?
それは、唾液の分泌が少ない夜中に、食べかすが付いたままの状態で授乳をすることに原因があるようです。
下の歯には、舌(唾液)がくっついていることが多いため、虫歯になりにくいようですが、問題は上の歯。
特に上の歯の裏側が虫歯になりやすいので、よく歯みがきをする必要があります。
1日1回、寝る前に歯みがきすれば良いとのことでした。

母乳だけでは不足する鉄・ビタミンD
生後6ヶ月過ぎると、鉄とビタミンDが不足してきます。
鉄については、肉や魚からとる鉄(ヘム鉄)の方が、野菜からとる鉄(非ヘム鉄)よりも、5倍吸収が良いようです。
離乳食には、肉や魚を積極的に取り入れたいですね。
また、ビタミンDについては、不足すると「くる病」を発症することがあります。
両手の甲を、15分日光に当てる、または30分日陰で過ごす程度で、必要なビタミンDができるようです。
ビタミンDの多い、きのこを食べることも効果的です。

アレルギー
アレルギー物質が腸から入るよりも、皮膚から入ることに問題があります。
食後は皮膚に付いた食べ物をふき取り、スキンケアすることが効果的です。
また、必要以上に離乳食の開始を遅らせても、アレルギーの発症は減らないようです。

卒乳
離乳完了とは、母乳を飲んでいないことを意味するわけではなく、栄養の大部分を食べ物からとれるようになった状態を意味します。
授乳期間の世界平均は、なんと4歳2ヶ月。
WHOでは、2歳以上授乳することを推奨しています。
授乳を続けるメリットとしては、お母さんの乳がんや子宮体がん、糖尿病のリスクが減少。
また、長期間の授乳により、子供の生活習慣病の減少、精神的発達が良くなり認知能力が増すなどの効果もあるようです。
もっとも、母子どちらかの気持ちが母乳から離れていった時が、やめ時とのことですが。

我が家では、1歳になった6月末に断乳をしました。
授乳によるメリットを考えると、授乳を続けた方が良かったのかもと、今でも迷います。
しかし、断乳をしてからというもの、息子の食欲のすごさにびっくりしています。
授乳中は、離乳食を2口だけ食べて、もう口を開けない、ということもしばしば。
それが、断乳をした途端、食べ過ぎなんじゃないかと思うぐらい食べるようになり、夜もあまり起きなくなりました。
少しだけ成長したのかなと、嬉しくもあり、寂しくもあり・・・
子供が赤ちゃんでいる時間は、本当にあっという間に過ぎますね。

今回ポプラ社の講座に参加してみて、一歩外に出てみれば、子育てを支えてくださる方がたくさんいるのだな、と改めて感じました。
子供を通じて様々な方と出会い、私自身の世界も広がりました。
子育てに熱い思いをもった先生方のお話を伺い、前向きに育児ができそうです。