大好きな皆様
ワクワク様です!
昨日は毎月第4月曜日深夜に開催してる
「上海STI」
深夜にもかかわらず
12名の
熱い飲食経営者が集まりました!
先月は22名もきて
まとめるの大変でしたが
10人ぐらいだと
一つの議題をみんなでディスカッションできるので
すごい学びの多い時間になりました!
せっかくなので
素敵な議事録作成してくれたので
ブログ読者と共有したいと思います!
「そんなの違うよ」とか
思う人いるかもしれませんが
一つの意見として解釈くださいませ!
【議題】
飲食店の中国人雇用事情について
(議長:ベトナム料理アンゴン 岡本さん)
【経緯】
飲食店の経営にあたり、スタッフのシフトに頭を悩ませている方が非常に多くいらっしゃいます。特に春節前後はスタッフの帰郷等によって、新規スタッフの募集を積極的に行なっている店舗が多い模様です。
そこでこの度は、「新規スタッフ雇用」にあたり、岡本さんが開店当初からいろんな人に相談したという質問や疑問についていくつかチョイスしていただき、参加者全員でディスカッションを行いました。
【形式】
・雇用に関する質問を数個予め用意
→議長(岡本さん)が事前準備
・用意された質問について、参加者は時計回りに発言をしていく
→全員がなるべく発言できるようにするため
【討論結果】
●質問1:給与支給までの期間はどれくらいある?(締め日と支給日は?)
今回の参加店舗にお話を伺ったところ、下記3パターンに分類されました。
・月末締め、15日払い
・月末締め、10日払い
・月末締め、7日払い
給与問題は、大きなトラブルに発展しやすいこともあり、面接できちんと説明を行い、説明した通りに支給する事が最も重要であるようです。
1月および2月は、資金繰りが厳しくなる時期でもあり、きちんと給与を支給でき無いどころか、急にお店をたたんでしまう店舗さんもあるそうです。そのため、給与をちゃんと貰えるか不安に思うスタッフさんも多いようです。給与関連のトラブルは、説明不足や約束不履行などが積み重なって発生するケースが多い為、店内のスタッフとは積極的にコミュニケーションを図るようにしたほうが良さそうです。
●質問2:飲食業未経験者の初任給は(最低給与はおいくら?)?
基本的に、飲食店の経験が全く無い人材を雇用する場合の最低給与は、「法律で定められている最低賃金」が無難なところだそうです。
最低賃金参考資料:http://www.nacglobal.net/2012/01/まとめ-中国各地区の最低賃金について/
(NAC国際会計グループWebページより)
しかし、実際問題として・・・
飲食店勤務はかなり大変です。そのため、あまりにも適応性が低い方は、試用期間が終わる前に自ずと辞めてしまう場合が多いそうです。
また、本日ご参加いただいた方の店舗場合、初任給は1800元/月程度が多い傾向にありました。それに加えて無欠勤ボーナスなど、独自の制度を設けている店舗もあるようです。
一方で、教育をかなり厳しく行う為に、初任給を2800元と一般店舗よりも高めにしているというご意見もありました。
お店のコンセプトや教育方針と給与は非常に密接な関係に有るため、人件費問題に困ったら、経営方針の見直しを行うというのもひとつの手のようです。また、単純にスタッフ給与の予算枠から逆算して給与を決めるという方法も有るようです。
●質問3:研修期間はどれくらい設けている?
研修期間は、1~2ヶ月としている店舗さんが殆どでした。しかし、この研修期間で人材の能力を見極めるのは難しいという声が上がっていました。
人材雇用の問題が少ない店舗では、現場を取り仕切るマネージャーの手腕が光っている模様です。
優秀な人材を雇用するには、優秀なマネージャーの雇用・育成が重要みたいです。
●質問4:社員寮は有るか?
地方から上海に働きに来ている人材は、社員寮がある雇用先を優先的に選ぶ傾向が有ります。求人に対する応募者を増やしたり、優秀なスタッフを確保したりするには、寮は非常に有効な手段のようです。本日の参加者の店舗では、社員寮がある場合が多いようです。
そして、寮の運営方針は店舗によって様々で、スタッフに全権を任せているケースや会社で管理を行うケースなどのお話が有りました。寮の運営には、近隣トラブル発生等のリスクもあります。しかし、スタッフの確保にあたっては、「寮がある」というアドバンテージを失う方がリスクなのかもしれません。
●おまけ:
・トラブル発生時、弱い姿勢はスタッフに見せないようにしよう!
→何かトラブルが発生した際は、できるだけ速やかに、店員の見えない所で解決を図るべし。
→特に、金銭絡みの問題をスタッフの目の前で解決すると、同じような問題が何度も発生し、
思わぬ出費が発生する場合が有るそうなので、注意が必要です。
(問題が発生しない仕組みを作っておくことが重要です。)
・ルールは事前に決めておこう!
→スタッフが店を去る際、「約束が違う」という理由で辞めるケースが最も多いようです。
→ルールを先に決め、ルールを遵守する事が、優秀なスタッフを確保につながるようです。
【まとめ】
・人材を確保するなら、環境を整える。
・離職率を下げるには、約束(契約)を守る。
求職者は、給与以外にも、働きやすい環境を求めているケースが多いようです。環境には物質的なもの(寮など)と非物質的なもの(夢、希望など)の2種類あり、優秀な人材の確保には双方を充実させる事が重要なようです。
そして、確保したスタッフと交わした約束(契約)を守る事で離職率を低下させることも可能なようです。実際、自分では守っているつもりでも、スタッフの視点では「約束がちがう!」と感じている場合もあります。特に、コミュニケーションが不足するほど、認知の違いも深まる場合が多くなりがちです。認識が食い違う場合が多いようならば、コミュニケーションの体制も同時に見なおしたほうが良いのかもしれません。
【次回以降の予定】
●2月議題:仕入れ問題の対応は?
春節明けから食材等の価格が高騰しています。
経費の上昇についての対応に関する討論を行う予定です。
●3月議題:店舗立地について
飲食店店舗はどうやって選んでいますか?
立地の良し悪しや店舗出店場所の決め手などについて討論する予定です。
●4月議題:中国人の客層をどうやって狙っていますか?
中国で飲食店を営む場合、中国人顧客を狙いたいところです。
しかし、具体的にどんなことをするのが良いのでしょうか?
中国人の客層を囲い込む方法について討論する予定です。
毎月本当に学びになるような内容で開催しています!
ご興味ある方は後藤田まで!
絆最高!!