6月30日、「Calle de AC/DC」へ。 | きよっさんのAC/DC海外遠征記Z

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世界最強のロックバンド我らがAC/DCのライブを主に海外各地へ観に行った際の旅行記その他です。

さて、最近では珍しいことに昨日に続き二日連続で更新いたします。マドリードにて訪れたかった場所三つのうちの最後の場所へと向かいました。







バスでNO BULLの闘牛場から市内中心部に戻った僕が次に目指したのは「レガネス」というマドリード近郊の町です。「レガネス」と聞いてもうすでにピンときた方もいらっしゃるかもしれませんね。実はそのレガネスにはAC/DCにちなんで名付けられたその名も「Calle de AC/DC」という通りがあるのです。「Calle de ~」というのは英語に直すと「~street」ということですので、文字通りそのまんま「AC/DC通り」と言う名の通りがそのレガネスには存在するわけです。

ちなみに世界には「AC/DC通り」という名の通りがもう一つありますね。そっちは「ACDC Lane」といってオーストラリアのメルボルンにありますがそれに関しては2月に訪問済みでして、こちらの記事に訪問時の様子を載せていますので興味のある方は御覧ください。

レガネスへは全面ストライキ中の地下鉄ではなく、市内中心部「Puerta del sol」駅から出ている近郊列車を利用します。幸い地下鉄と違って平常運転されていたので一安心です。



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「Puerta del sol駅」の近郊列車乗り場。非常に先進的な印象です。




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途中で一度乗り換えです。



列車に揺られて約15分ほどでレガネス駅に到着しました。そこからは徒歩で「Calle de AC/DC」へ向かうわけですが、頼りになるのは前日にネットで見たレガネスの地図のみです。最初はmicroSDに入れてケータイで閲覧しようと試みたのですが僕のケータイではうまく表示されず断念。結局前日見たその地図の記憶のみを頼りに歩く羽目になりました。



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これがその地図。左上隅がレガネス駅。矢印が「Calle de AC/DC」です。



上の地図を見ても分かるとおり、駅から「Calle de AC/DC」へはひたすら東へ向かえばよいのです。実際は地図を見ずに前日その地図を見たときの記憶と駅前のバス停に掲げられていた路線図だけを頼りに歩いたのですけど、とにかく東だ、と。そしてしばらくすると大きな通りにぶち当たるはずで、更にその通り沿いには巨大な円形のスタジアムのようなものあるはずで、そしてそのスタジアムの裏の通りが我らの「Calle de AC/DC」のはずなのであります。そう自分に言い聞かせながら進んでいきました。




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途中のレガネスの街並み。




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その2。



歩くこと10分余り、遂に大きな通りに出ました。そしてその通り沿いにドーム球場のようなものが見えます。ここはスペインですからまさか野球場ではないとは思いますが、見た感じはまさにドーム球場にしか見えないその大きな建造物は地図上で見たあの円形スタジアムに違いありません。



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これがスタジアム。実際は後で調べたところによると闘牛場だそうです。さすがスペイン。


ここまでくればもはや「Calle de AC/DC」に到着したも同然です。ちょうどこのスタジアムの裏側の通りがそれなのですから。僕は急いでそっちへ向かいました。

しかしここで思わず事態が待っていました。実際にスタジアムの裏側に来てみるとそこには道らしきものは存在しないのです。スタジアムの裏側には当然ですがまずはスタジアム自体の敷地と駐車スペース、そしてその隣には樹木の境目を挟んでサッカーコートがありました。そのサッカーコートとスタジアムの敷地の間には道路らしきものは見当たりませんでした。



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右がスタジアム。左がサッカーコート。手前がスタジアム敷地内への入り口。





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反対側から。真ん中のスペースはただのスタジアムの敷地の一部にしか見えない。



僕は「スタジアムの裏側にある。」という自分の地図の記憶が間違っていたのかもしれないと思いスタジアム周辺を歩き回りました。しかし「Calle de AC/DC」らしき道路は全く見当たらず。こうなったら地元の人に聞くしかないと思い道行く人に片っ端から尋ねまくりました。しかし誰一人として「Calle de AC/DC」の存在を知る人はいないのです。

仕方ないのでその辺のBarに入り店員に聞いてみました。すると「ウチのマスターたぶんが知ってるよ。」ってことでわざわざランチタイム終了の作業中だったマスターを奥から呼んでくれ、そして実際マスターは「あっちだ。」と指差してくれました。しかしマスターが指差したのはさっきのスタジアムの方向です。とりあえず「グラシアス。」と礼を言ってそのBarを出ました。

それからしばらくするとバス停を見つけたのでそこに貼ってあった地図をよく見てみることに。するとそこにはしっかりと「Calle de AC/DC」が載ってあったので再度位置を確認しました。



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このバス停です。





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この地図をよく見ると。。。





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真ん中あたりに縦で「C.Ac/Dc」の文字が見えます。



この地図を見る限りスタジアム(ピンク色)とサッカーコート(水色)に挟まれた部分が「Calle de AC/DC」ということになります。ということは最初に訪れた場所でよいということになるのです。しかしそこは「通り」なんてものではなくただのスタジアム内の敷地だったはずです。僕は半信半疑な気持ちでもう一度その場所に戻ってみることにしました。



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さっきの場所。同じ写真で失礼。。。やはりただのスタジアムの敷地にしか見えない。



しかし敷地内に入り辺りを見渡していると、ふとスタジアムの壁面にあるものを発見しました。「これはひょっとして。。。」と思い近づいてみると、



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真ん中やや下&やや右よりの小さな青い看板に注目!!




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こ、これはひょっとして。。。。




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や、やはりこれか!!!



遂に「Calle de AC/DC」の発見です。いや、実際には何十分も前にはこの場所には到着してたので「発見」というよりは「やっと気付いた。」ということなのですけどね。このただのスタジアム内の敷地にしか見えない場所がメルボルンと並んで世界に二つある「AC/DC通り」のうちの一つだったのであります。いやいやもっとメルボルンみたいに派手にAC/DCの写真やら絵画やらが飾られているのかと思ってましたよ。ちょっと、というかかなり肩透かし食らった気分ですなあ。


ってことで「Calle de AC/DC」の残りの写真をば少々。。。



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何度も同じ表現で申し訳ありませんが、何度見てもこの「Calle de AC/DC」、ただのスタジアムの敷地の一部にしか見えないのですよねぇ。。。。わざわざその名前をつける意味があったのでしょうか??もっとも名付けた時には実際にAC/DCのメンバーがこの地を訪れたようですけどね。ただ個人的にはメルボルンのと違ってかな~り胡散臭さを感じずにはおれませんでした。

ちなみに、このスタジアム界隈にはもう一つ別の偉大なバンドにちなんだ通りがあったんです。上で載せたバス停の地図をもう一度御覧ください。


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どうでしょう??




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これではっきりわかるでしょう。


そう、このスタジアム周辺には「Scorpions通り」たる通りまであったんですねえ。ビックリです。もちろん写真に収めてきました。



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これです。これを見て全国のスコーピオンズファンの方々は何を感じるのだろうか??



しばらくこのスタジアム周辺を見学した後複雑な気分でレガネス駅に戻り、そして列車に乗って再びマドリードへと戻りました。

マドリードに戻ったらあとはご飯を食べて少し街をぶらつくくらいです。それが終わるといよいよ帰国のために空港へと向かわねばなりません。いよいよ旅の完結まで秒読み段階に突入してきました。






つづく