リウマチの薬が効かない患者さんが来院 | 痛みとリウマチ専門鍼灸院のブログ 

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薬だけに頼らずにリウマチ自然治療 痛みを鍼灸治療で改善を目指す鍼灸治療院です。
リウマチ克服への自己治癒能力アップ。
リウマチと痛みを自然療法と東洋医学・鍼灸治療で克服

JR新大阪駅から2駅 御堂筋線江坂駅から徒歩2分 

 

先日、遠方から新幹線で2時間かけて、

わたしの鍼灸院に治療を受けに来てくれた方が、入院されました。

 

20代の後半の女性で、数ヶ月前に結婚された後にリウマチを発病。

痛みは、ひどくなり、仕事にも行けない状態になり休職。

 

 

 

 

メトトレキサート(リウマトレックス)を12ミリ使用するが効果なし。

プレドニン10ミリも効果を感じないという。

 

*「メトトレキサート、リウマトレックス、メトレートは同じ薬です、念のため・・・」

 

 

そんな時、ネットで色々と情報を探している時に、私のブログに出会い、

治療に行こうと思ったという。

 

 

 

私の知り合いの鍼灸師の先生を紹介し診てもらっていたが、

こちらに来る用事もあったため一度、診ることになりました。

 

 

 

治療には、ご主人と来院。

リウマチで症状がかなり辛いため、実家に帰られ、

ご主人とは離れて生活をされています。

 

 

筋肉の低下、冷えもあるし、痛みや不安、結婚したばかりの時の

リウマチの発病でショックも精神的な落ち込みも強いように感じました。

 

数値は、2月下旬の来院時で、CRPが4,0、MMP-3は40。

 

ちょうど、初診時は、メトトレキサートがまったく効かないので、

主治医がリウマチかどうかを確認するために、メトトレキサートを中止し、

2週間経過した時でした。

 

関節の動きは、数値の割によいので、関節の破壊の手前の状態。

今、しっかり治療すれば、よくなる確率は非常に高いと、説明。

 

治療は、リウマチカウンセリングを1時間、

治療を1時間の計2時間のプランを選択されました。

 

痛みや症状についての理解が深まっての安心感と

鍼治療後の痛みの緩和もあり、ご主人と出歩けたとのことでした。

 

 

 

1週間、ご主人と生活を共にした後、実家に戻られる時に、

当院での鍼治療を受けられた時は、膝が腫脹と炎症。

 

おそらく、主治医が中止したメトトレキサートの影響と思われます。

メトトレキサートは、2週間服用しなければ、早い人で症状がでてきます。

 

私の診た感じでは、腫れの状態からリウマチは確定です。

 

治療を終えて、実家に帰られ、すぐに病院に行き血液検査を受けると、

CRPが4→9に。

 

ここで、主治医もリウマチだという判断で、患者を入院させました。

そして、生物学的製剤の使用になりました。

 

患者さん自身は、早い段階からの生物学的製剤を望まれていましたが、

主治医はメトトレキサートで様子を見ようという選択でした。

 

リウマチの確定が、先月の11月なので、

主治医は3ヶ月の経過観察をしたと思われます。

 

鍼灸師の私が言うのもなんですが、主治医の判断は間違っていません。

 

他の疾患の可能性も視野に入れて適切な診断だと思います。

 

 

 

今回、メトトレキサートが効かなかった理由を書いていきます。

 

 

痛みと不安の影響

 

ご結婚したばかりで、リウマチを発病されて、仕事も休み、

ご主人と暮らすために引っ越しなどでバタバタして、精神的にも

お疲れだったと思います。

 

痛みは情動が大きく関係します。

(情動とは、不安、恐れ、怒り、悲しみなどの感情)

 

情動の変化により、痛みを強く感じ出します。

そうすると、交感神経の亢進が起こり、痛みを悪循環に形成していきます。

筋肉もまた、緊張状態になるために、関節動きは悪くなります。

 

そうなれば、動くのも、歩くのも辛くなります。

 

まずは、自律神経の調節が治療のポイントになります。

これは、鍼治療で改善が可能です。

 

抗重力筋をは自律神経に影響が深い筋肉のため、

ここを鍼で調節すれば、交感神経は抑制されて、副交感神経が優位になり、

痛みの軽減につなげることが可能です。

 

私の治療を受けた方の多くが、治療後は眠たくなったり、

気分がすっきりする、落ち着くなどの感情の変化が起きるのは、

この治療の作用によります。

 

 

 

内蔵機能の低下

 

痛みが続けば、自律神経のバランスが悪くなるので、胃腸の消化、吸収は低下します。

そうすると、メトトレキサートを服用しても体内に吸収しにくくなります。

 

痛みもあれば、不定愁訴から内臓機能はさらに悪化です。

ここを鍼治療で改善すれば、薬の効き目はよくなってきます。

 

 

ちなみに、内臓の機能の改善のポイントは、

_____________________________

 

1,臓器支配エリアの筋肉で緊張状態にあるポイントへの鍼。

 

2,臓器支配エリアへのデルマトーム領域への鍼治療。

 

3,臓器支配エリアのミオトーム領域への鍼治療

 

4,臓器支配エリアのスケルトーム領域への鍼治療

 

_____________________________

 

 

以上を痛みが強く、薬の効き目が悪い方や、

痛み止めで内臓機能が低下されている方へ鍼治療をすれば改善していきます。

 

 

だいたい、薬の効き目が悪い方へは、このような治療を鍼治療で整えれば、

改善する方は多いです。

 

 

よく、素人の自然療法家の人が、自律神経を整えればリウマチはよくなると

言っている方もいますが、薬を使わずに自律神経を整えてもリウマチは

よくなることはありません。

 

薬を使いながら、自律神経の調整と情動のコントロールが治療のキーになります。

 

 

Sさんへ、絶対によくなりますよ。

また、仕事もできます。 

 

薬が効くためには、3週間はまずは、様子を診ましょう。

 

また、何か分からないことがありましたら、アドバイスします。

 

大丈夫です。

 

 

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1938年創刊の老舗 鍼灸治療雑誌「医道の日本」誌編集部から
執筆の依頼があり論文を投稿しました。
(2016年 4月号に掲載)

 

 

 

 


医道の日本社から取材を受けて
「医道の日本」 専門治療院特集号 2015年 10月号 掲載

 

 

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