健康保険と全額自己負担 どちらがお得? | フリーエンジニアを辞めました

健康保険と全額自己負担 どちらがお得?

フリーエンジニアが加入する健保は「国民健康保険」です。国民健康保険の保険料の上限は年額53万円です。40歳以上はこれに介護保険料が加わります。住んでいる市区町村によって保険料の算出方法が異なりますが、年収500万円程度あれば負担する保険料は上限の53万円になるはずです。


健保に加入するのと未加入とどちらが得か、という話をよくフリーエンジニア仲間でします。健保に未加入の場合、大きな病気やケガをした年は自己負担が大きくなるでしょうが、数10年単位で考えれば殆どの人は健保に加入しない方がお得でしょう。なぜならば健康保険は助け合いではなく、所得再分配機能を持った社会保障制度だからです。所得の多い人が低所得者の医療費を負担するのが健康保険の仕組みです。


市区町村によっては、年収100万円以下の国保加入者が5~6割に上ると言われています。たまたま機会に恵まれて稼げるようになったのだからと諦めて、低所得者の医療費を負担しましょう。


問題なのはサラリーマンが加入する組合管掌健康保険(健保組合)と国民健康保険で不公平が生じていることです。健保組合の場合、加入者の殆どが安定した収入を得ています。それに比べて国保は加入者の6割が年収100万円以下です。同じ収入なら国保の方が負担が重くなります。


今は働く形態によって健康保険の種類が異なっていますが、地域毎に健康保険を統合しようという議論があるそうです。国保に加入するフリーエンジニアとしては、早く健康保険を統合して負担を軽くして貰いたいです。お月様