かぼちゃん
と
きーちゃん
のおウチ。
かぼちゃんが
設計し
しんだ父と
建てた
ウチ。
おウチは
じぶんの
もの
だけどっ
土地は
親戚の
名義で
ながいあいだ
地代も
払わず
売買の
はなしも
なかった。
こういうのを
使用貸借
と
いうらしい。
わたしも
父が
亡くなる
まで
そんなこと
知らなかった。
ところが
父がいなくなり
もとの
名義人が
亡くなり
その
妹の
おとなりさんが
名義人になった。
おとなりさんは
かぼちゃんの
ことが
キライっ
でていけと
いうことになり
裁判がはじまり
約一年。
じぶんで
おウチを
壊し
ただで
明け渡せという
原告。
こちらも生活が
ありますので
お金を
もらってでたい。
お互い
いままでの
経緯も
行き違い
ちっともはなしは
進展せず。
陳述書
と
いう
こちらの
意見を書いたもの
を
ださねばならぬが。
かぼちゃんは
すっかり
記憶が
抜けおちているしっ
いま
なにが起こっているか
理解もできん。
弁護士
と
わたしで
かぼちゃんと父が
この地へ
みちびかれた
経緯を
たどるぅ~
生まれるまえの
ことを
なにを
聞かれても
わかりません。
もっと
生きているときに
父と
いろいろな
ことを
話すべきだったな
と
おもう。
弁護士
の
おかげで
父と
そのまわりの
ひとの
ルーツを
すこしだけっ
ちょっとだけ
想像
することが
できた。
そんな
こんなで
帰宅が
おそくなりっ
かえると
ドアが
あいてるっ
ウチのなかは
ウンチだらけっ
すでに
デイに
行ったようだっ
すでに
いなくてよかった。
いたら
かぼちゃんに
怒鳴り散らしたに
ちがいないっ
かえってきた
かぼちゃん
ハンテンを
きて
寝るとき用の
分厚い
靴下だったぁ
かぼちゃんっ
よく
靴はけたねっ。
畳の
汚れてたとこ
指して
ココも
きーちゃん
ふいてくれたのねっ
そうよ~
かぼちゃん
たいへんだったのね
おつかれさん。
はあ~
わたしも
おつかれさん。