おさるがいないっ。
いつもまどぎわに置かれた
かぼちゃんがむか~し
つくったさるの編みぐるみ
おさるとカリー。
ずっとふれてないのに
気がついたんだねぇ~
かぼちゃん。
かえちゃんがもっていったよ。
そうね…
あの人もシッカリしてるけど
ひとりでさみしいからねぇ~。
おぉ~~っ
わかっとるやないか。
おさるには
もうひとつ
思い出がある
10年以上まえのこと。
父がなくなって間もないころ。
まだ20代の
かえちゃん…
父の死を受け入れられないでいた。
可愛がりすぎて
毛糸がきれてボロボロになった
編みぐるみのおさるを
かぼちゃんが
顔の感じもスケッチして
忠実に生まれかわらせたっ。
わたしがみても
まえのそのまんま。
道でイヌが車にひかれるのを
みたり…
情緒不安定だったいもうと。
父ちゃんも死んで
おさるも死んで…
こんなのおさるじゃない!
もとにもどして~っ。
おさるを投げ
泣きわめき⁉
けっこうタイヘンだったのだ。
父とのわかれが30代だったわたしと
いもうとではショックが
だいぶちがったのだとおもう。
けっこう忘れンボのいもうと。
あんなおおさわぎしたこと
覚えてるかなっ。
ねっ
かぼちゃんっ。
iPhoneからの投稿