東京は羽田が献花式になってしまったため、FT ONLYのグッズを購入出来るのはここだけ、

ターポリンのMSGやONLYのみのパネル展示なども最後、混雑は必至。

札幌の遅い出足で苦い経験をしたので、早く行って並ぶことにした。

 

それでも皆さんも考えることは同じで9:30に着いたら既にかなり並んでらっしゃる。

私は購入したままのワンピースの最新刊で時間を潰す。

有り難いことに日差しが強く、焼けるほど暖かく札幌とは真逆の環境下だった。

 

開始時刻になると場内はかなりの静けさが漂っていた。

曲が掛かっていることがつらいと思われたのだろうか。これはこれで私はしんどい。

でも今までのような哀しみも溢れては来ない。ただ導線に沿って並びグッズを購入。

MSGも1列だから躊躇する間もなく、思いついたことを書いた気がする。

 

終了してからバク友と合流。まだ時間も早いので純喫茶キラーズに行かないかと誘った。

ここの空気感は不思議と私を和ませてくれる。ライブが動の異空間だとしたら、

静の異空間に誘われているような感覚で私を和ませてくれる。

カウンターは豊洲帰りのお魚さん達がいらっしゃっていて、いつものようにマスターが

迎えてくれる。大好きなキッシュとアイスオレンジティーを注文。

美味しさに疲れた心と空腹感が満たされていく。

バク友も気に入ってくれたようで、ここで2日目への英気を養うことができたようだ。

 

 

2日目はバク友4人で時間が重なって並んでいられたので、安心する時間を過ごせた。

開始してターポリンまで来ると友人と一緒で心も緩んだのか、微かに聴こえる曲に

誰ともなくみんな涙した。私は列を進んで行くのがキツくなり、胃痛が起こり始めた。

そんな私に友人はバッグにつけていた猫のぬいぐるみを私に見せて、「触ったら落ち着くかも」と

言ってくれた。その優しさに涙が溢れた。このところ、友人に助けてもらうばかりのツアーだ。

永年BUCK-TICKを各地で観て来たバク友さん達に、こんなに救われることになっていた事を

思い知らされた。なんて温かいんだ。このご縁を紡いでくれたBUCK-TICKに感謝しかない。

 

こうして豊洲も何とか乗り切った。あとは仙台のみ、羽田が近づいて来るのが怖くて堪らないよ。

そういえば、昨日私の誕生日でメンバーにお祝いしてもらえるなんてあの時は思っていたな。

ツアー半ばだった為、遅めの飛行機を取っていて、北海道初雪❄


機体もおくれてるし、空港でもシャトルバスで足止め喰らって15時過ぎてしまう。既に暮れかけた会場に、「マグマ」カイロだけサツドラで入手して向かう。


雪舞ってる🥹「SNOW WHITE」がずっと脳内を廻っていた。


いつものようにパーカーにTシャツで向かう私は会場に着いて、友達に「もう買い終わったから」とマフラーと手袋を掛けて貰い、泣きながら佇む。


3時間、流石に手足が麻痺し始めてヤバいな、って頃に入場出来た💦場内は既に完売を嵐で何も買えず😭いかに、オフィシャルの販売情報が有り難いものだったか感じた。そのままターポリンの前に。列が出来ているので強制的に進むしかなく、泣きながら前へ進む。ありったけの想いとまたね、を添えた。


友達を長く待たせてしまったので、すすきのであったかいものを求める。薔薇の花を用意してきた友達と献杯🌹


いろんなお話出来て嬉しかった。私達、ゆっくり進んで行こうね。


既に風邪引いたという地元民、軽装で来た私はその後もなんともなく、メンバーに箱ツアーで鍛えられて来たことをこんなことでも感じるのだった。

正直会場に行くのがこわかった。何も受け入れられていないまま、

会場に行った自分が容易に想像できたから。

それでも行かないと後悔する、行けばいつも一緒に居てくれたバク友に会える。

そんな思いで福岡に行った。この先のことは行ってから考えよう、と。

 

会場は既に凄い長蛇の列が出来ていた。S子さんと偶然逢って並ぶ前に2人で

泣いた。ただただ泣いていた。繋いだ手を離すことが出来ず、思いは一緒だったのだろう。

ツアトラがあるというので探しに出掛けた。

 

階段の上、会場入口の奥から探しているとその瞬間ツアトラが階下にやって来た。

こんな哀しいツアトラを見ることがあるなんて。

私にはツアトラがあっちゃんを連れて行ってしまうように感じられて

近付く事が出来ず、写真を撮ることも出来ずS子さんとただひたすらその場に佇んでいた。

一生懸命ツアトラを撮る方、あっちゃんの横に立って撮っている方、もちろん泣いている方もいたし、

でも行動すら出来ない自分達。おかしいのかななんて思いながらもそれでいいとも思った。

 

その後は物販開始までさほど掛からなかった。会場に入ると「さよならシェルター」が

掛かっていた。あの日から何も聴いていなかった。涙が止まらない。ホールツアーでの

あっちゃんが思い浮かんだ。もう実際に観ることはないのかと打ちひしがれた。

 

物販入口は下手のドアだった。まさか場内が物販だとは。本当ならここで今日は。

混乱しながらも必死でグッズを購入し、ターポリンの前に着くと、いきなり「密室」が

掛かった。この光景に耐えられず端っこに佇む私達。「密室」は私が一番思い入れのある曲。

私は家庭不和の家で育った。学校を出たら家を出ると決め、家に帰ると部屋に

閉じこもってBUCK-TICKの曲をずっと聴いていた学生時代。

「密室」は私にとても刺さって泣きながら聴いていた曲だった。

 

当然ながらその後も「RAIN」「形而上 流星」「JUPITER」「さくら」などと思い入れの強い曲が

掛かり続ける。どれもコンサートで泣いていた曲達ばかり、この場で正気で居られる筈もない。

もう私達はこの場から一歩も動けずただむせび泣くしか出来なかった。

そもそも何のメッセージを書けばいいのか、何も浮かばないままここに来ているし。

あれから何時間経っただろう。スタッフさんごめんなさいとは思いつつもそっとしておいて

下さってありがとうございました。ターポリンが埋まってゆく。名古屋では2枚しかなかったと

きいていたので「次のシートが来て動けそうな曲で前に行こう」と声をかけた。

 

やがて2枚目のシートが来てまっ更な、メッセージの書いていないほうが少し楽なことに気づき、

「舞夢マイム」が流れた。前に行けるなら今しかない、と私は思いやっとペンを取り、

一言書いてきた。ありがとう、また来ます、とそんなものだったと思う。

2人が書き終えた頃には、遅くに到着した友達も追いついてしまっていた。

 

揃ったので隣の施設でジュースで献杯。あっちゃんのリングのボイスメッセージを聴きながら。

まだそんなに食べられていない自分も含めざわざわしたフードコートはぴったりの空間だった。

 

新幹線で帰る友達を見送り、ホテルへ私は帰った。流石に疲労感で何度となく眠りに落ちた。こんな思いをしながら私のツアーは続くのかな。でも最後まで、PARADEは終わらない。