凪君がじっと俺を見つめる
ドキッとする
凪沙「慎…」
慎「ん?」
何故か緊張して 声が上擦る
凪沙「好きや」
慎「えっ」
マジで?夢やないよな
凪沙… ほんまに?
じっと見つめる
どうしよう めっちゃ嬉しい(≧▽≦)



凪沙「これ めっちゃ好きな奴」
一瞬何を言ってるのか 理解できなかった
慎「あっ ああ~ カフェオレね」
深いため息と共に言う
なんや~ガクリ
まぎらわしいねん

凪沙「このメーカーのこれ めっちゃ好きやわ  うまっ」
なんや 気が抜けた
今の俺のドキドキ返してや(´□`。)
凪沙「ん?慎どしたん?あっお前こっちがよかったんか?」
慎「ええよ」
力なく答える
そんな俺を見て 凪君は勘違いしたのか
凪沙「ごめんな みんな飲んじゃったわ」
慎「じゃあ ちょっとだけ味わってええ?」
凪沙「どうやって?」
慎は凪沙の唇に唇を近づける
そっと触れた後 ペロッと唇を舐める
触れた凪君の唇は甘かった

凪沙「おまえ ほんまに犬みたいやな 」
慎「ちゃうよー」
凪沙「昔親戚の家に居った でかい犬にようにてるわ」
慎「もう 犬でもいいよ 凪君なら…」
凪沙「よし よし」
凪君が髪を撫でる
その手をつかむ
凪君が不思議そうに 大きな黒い瞳で見つめる
はぁ~ もう めっちゃ好きや
そんな顔されたら 自分の気持ちが抑えられなくなる
吸い寄せられるように その薄い唇に触れた
凪君は ビクッとして 離れてしまった
凪沙「何してん 」
慎「キス♥」
凪沙「あかん 」
慎「あかんの?」
凪沙「うん」
慎「なんで?」
凪沙「もう 誰か来るで」
慎「鍵かけてきたから大丈夫!」
凪沙「そうなん?」
慎「うん」
凪沙「でも あかん」
慎「ちょっと だけ」
強引にキスする
嫌がってる癖に 小さな舌で俺の唇を舐める
見るといたずらっぽく 目が笑う
凪沙「慎…俺の事好きやろ?」
慎「うん」
凪沙「(//∇//)」
自分で聞いた癖に めっちゃ照れてるし…
可愛いな…思う
だから自然と抱きしめてしまった
そんな俺の背中に凪君が手をまわす
このまま 押し倒してしまいたい衝動にかられる
今 凪君 どんな顔しとるんやろ?
ドキドキする
そっと 凪君の体を離す
じっと 凪君を見つめる
凪沙「はぁ~ 煙草吸いたい!行こう」
慎「何時ものとこまで行くん?」
凪沙「外の方が近いやろ」
慎「寒くない?」
凪沙「大丈夫やろ」





ドアに向かっていく凪君の背中を見つめる
このドアを開けてしまったら いつこんな雰囲気になるかわからへん

そう思うと
そのドアを開けたらアカン
って 気づいたら 凪君の後ろから ドアをおさえていた
凪沙「何?」
びっくりして振り向いた凪君は 丸い黒い目を更に丸くして見つめる
そのまま ドアに押し付け その唇を塞いだ
唇の隙間から 長い舌を入れる
凪君の可愛い舌を捉える



心臓が 飛び出しそうや
振り払われると思ったのに
凪君は動かなかった
震える唇をそっと離した
ドキドキ
あかん 凪君の顔見られへん


凪沙「なんや 壁ドンか?」
綺麗な顔で微笑む
そして 俺の背中をポンポンした
何だかほっとした
凪君の暖かさに なんや泣きたくなった
凪沙「もう はよ行くで! 」
慎「うん」
煙草を吸いに 外の喫煙スペースへ行った








続く