慎は土日の休みが最近 めっちゃ長く思えた
普通休みの日は早く感じて 仕事の日は
遅く過ぎるように感じるもの

慎も 今まではそうだったのに…

凪沙に会って話して  だんだん親しくなっていくほどに、 休みが長く苦痛にさえ思える。
仕事の日は 昼に夜に 凪沙に会える
それだけで 朝からウキウキしてる
今日はどんなシャツにしようか?
どんなネクタイにしようか?
凪沙の事を考えると、 いつもの朝の支度も楽しい


凪君に会う度にどんどん惹かれていく
凪君の仕草 動作1つ1つが気になる。
なんだかほっとけない
じっと見つめすぎて凪沙に「何?」ってよく聞かれる  
あまりにも凪沙が可愛いから ずっと見てたくなる
よく動く表情 仕草 全てが可愛くて…


最近は毎日ランチを一緒にしていたから
休みに1人で食べるランチは寂しい
だから 大学時代から遊んでる
女友達 杏 を呼び出し一緒にランチした。

なんやろ 話してる事が何も入ってこない
目の前の彼女が 真剣に話してるのに
ただのBGMかなんかにしか聞こえない
以前から 彼女は流行に敏感で 読者モデルをやってたりするから 一緒にファションの話をして よく盛る上がっていたのだが…今日は違った。


杏「ねー 聞いてる?」

慎「あっ うん ゴメン  なんやった?」
杏「もーいいよー  なんかあった?」
慎「あったって言えばあったし なかったと言えばない」
杏「何それ~訳わかんない  でも 慎 いつもの慎やない  仕事きついの?」
慎「ん~そうやないねん。あんな~ ちょっとあこがれてた先輩が居て 喋るチャンスがあって 話したのがきっかけで  最近毎日ランチ一緒にしとってん  でその先輩の…なんか いろんな事が気になって …気になって」
杏「慎君…それは 完全に恋でしょう?」
慎「えっ!」
杏「だって その人の事が気になって気になって仕方なくて 何をするのもほっとけなくて 毎日会いたくて仕方ないんでしょう?」
慎「うん」
杏「はぁ~ 汗それは完全に恋だよ」
慎「恋…」
杏「もう ここは慎ちゃんの奢りね」
慎「俺 今までこんなんないで  」
杏「慎君もてるから 自分から好きになった人いなかったんじゃない?」
慎「そうかも? 」
杏「その先輩ってどんな人?慎ちゃんにこんな顔させるんだもん めっちゃ興味あるー」
慎「なんやろ 美人だけど気さくで 人当たりも良くて 笑うとめっちゃ可愛くて ちょっと天然でほっとけない感じかな?」
杏「はぁ~ 慎ちゃん 結構重症っぽいね」
慎「えっ?何が?」
杏「もう 告白しちゃえ!」
慎「えっ?なんで?」
杏「だって めっちゃ好きなんでしょう?」
慎「好きやけど…そう言うんやないかもしれへんし」
杏「じゃあさ~その人とデートしたくないの?」
慎「したい」
杏「で キスとかしたくないの?」
慎「キス? … したい」
杏「じゃあ 答え出てるじゃない」
慎「でも なんか恐いねん 今の関係が壊れるのが…」
杏「その人 付き合ってる人居るの?」
めっちゃビックリしたような顔で 慎がフリーズする
杏「慎君大丈夫? 考えてなかったの?」
慎     コクン
杏「そんな美人 周りがほっとく?」
慎    !Σ( ̄□ ̄;)
杏「ごめん そんな顔しないで  」
慎   ガクリ
今まで そんな事考えた事なかった
凪君付き合ってる奴 居るんかな?ん?男?女?どっちやろ?
凪沙と一緒に居るんが楽しくて …でも 凪君やったら キスしたいかも…
なんでやろ?触れてみたい 男なのに…
杏「慎君?大丈夫?」
慎「呼び出しといてごめん…俺帰るわ」
杏「えっ デザートくるよ ちょっと待ってて」
慎「うん わかった ごめんな」
杏「いいよ  恋した慎君 めっちゃ可愛いから」


慎は帰るとすぐに 凪沙にLINEした
凪君…今何してるん?


なかなか既読にならない
凪君…どっか遊びに行っとるんかな?
なんだか無償に声が聞きたい
俺…やっぱ好きや


暫くして 返事がかえってきた
今 東京に居んねん
どうしたん?

凪君 暇やったら遊ぼう思ってん

そっか~ じゃあまた今度な
明日 昼またあそこ行こう!


うん♥
気を付けて帰って来てな


OK~GOOD


凪君…なんで急に東京行ったんやろ?
もしかして彼女が東京に居るんか?
そんな遠距離恋愛なら …側に居ったら…


男から告白されたら迷惑やろか?
凪君…俺の事どう思ってるんやろか?





その頃凪沙達はとある夢の国に着いた
凪沙「承志~早く早く!」
はしゃぎまくってる凪沙のテンションが
みんなを笑顔にさせた
承志「もう そんなに走らんと お前みんなのpassもやってきてや!」
凪沙「嫌や わからへんもん  じゃあみーちゃん行こう!」
無理矢理引き連れて 走った
みさき「ちょっと 待って!そんな手引っ張らんといて   俺もわからへんで」
凪沙「えっ!マジ?」
みさき「うん でも見とったらわかるやろ」
4人分パスをとって 承志達のとこへ 戻る時
逆ナンされた

凪沙「ごめんな 俺 彼女待っとるねん」
と かわした

凪沙と並んで歩くみさきが
みさき「彼女やなくて彼氏ちゃうん?」
凪沙「彼女やで(°∀°)b 」
みさき「えっ!承志さんって…そっちなん…」



承志と斎藤は喫煙所で煙草を吸って待っていた。
斎藤「ねー 凪沙君とは何時から付き合ってるの?」
承志「ん~ 正式には昨日からかな?」
斎藤「えっ?どう言う事?」
承志「大学からあいつとずっと居ったから 居るのが当たり前過ぎて 自分の気持ち 気づけへんくて…でこっちに今来て 会えへんくなって気づいてん」
斎藤「じゃあ 出張なかったら まだ気づいてなかった?」
承志「そうやな  大切な友達でずっと居ったと思う」
斎藤「で?告白したの?」
承志「おん」
斎藤「やっぱり 相手が男だと ハードル高いよねー」
承志「あいつが会いたい言うて 、ここまで会いに来た時 いける思ってん  」
斎藤「そっか~ なんかいいな~ 真剣な恋愛 最近してないな~」
承志「斎藤さん理想高そうですよね~」
斎藤「うん そうかな   だから 承志さんは理想にピッタリだったんだけどな~」
承志「ええ!俺? ありがとうございます~」
斎藤「でも あんな可愛い人居たんじゃねー」
承志「すいません」
斎藤「ん~ん 攻めてるわけじゃないから…私の承志さん好きだった気持ちをちょっと 伝えたかっただけ 汗 なんだか 二人見てると微笑ましくて  これからが大変そうだけど 真剣なんでしょう?」
承志「おん」
斎藤「じゃあ 頑張ってね」
承志「ありがとう」
斎藤「で? 初夜はどうだった?」
承志「えっ焦 あっ!」
斎藤「プッ 」
赤くなって照れまくる承志さんを見て ああ~この人のこういうとこ 好きなんだよなー
斎藤は思った

承志「あっ 凪沙達来た♥」
凪沙を見つけると直ぐに迎えに行ってしまった
承志「凪沙~」
凪沙「あっ 承志!もうどこ居ったん?」
承志「そこで 斎藤さんと一服しとった」
凪沙「狡い!俺も吸いたい」
承志「おん  そこで吸えるから」
凪沙「えっ?ここ?ご飯のとこはあかんの?」
承志「おん ほぼ喫煙席ないな」
凪沙「そうなんや~じゃあ吸っとこ」


そんな凪沙と承志を 複雑な気持ちで みさきは見つめていた。
承志さん…めっちゃ好きやったけど…ネコやったんや~
でも これで諦めもついたな
って事は凪沙君 攻めてんやな…



続く