俺が慎の事好きかも?って思ったのは
みんなで集まった時やった
Liveの前にみんなで食事をした後 新しい部屋でまったりしていた
スタッフが隣の部屋で準備してるのを 俺らは身仕度を整えながら待っていた



相変わらす 凪沙君はハイテンションで
年上なのに 可愛くて
みんなが いろいろしてあげたくなるねんな
なんであの人は人を惹き付けるんやろ
まー自分もそうやし……
慎もそのなかの1人やったけどな 


後から合流だった承志君が来てからのあの人の笑顔は
めっちゃ眩しくて 更に可愛さを増す
自分では気づいてへんやろうけど
色気も増す
あんな笑顔で呼ばれたらな~
そりゃあ 承志君やって 
あんな でれでれな顔になるやんなー
あの人にあんな風に 甘えた声で呼ばれたい
そう 今まで思ってた
かなわなかったけど……


慎が心配で見ると 颯とめっちゃじゃれてた
慎のあんな顔もはじめて見るかも?
俺の知らない慎にジェラシーを感じた


なんやろう
承志君と居るあの人を見るよりも
慎が颯とじゃれあってるのを見る方が嫌や
あの人が 承志君と居るのはもう 
自然になってたからなのかな
慎 ……あんなに俺には じゃれないやん


S「颯 そっちのグラスとって」
H「ん?これ俺のやで  何するん?」
S「ええから」
H「嫌や! 慎変なもんいれるもん」
S「入れへんって」
颯の脇腹をくすぐったりして めっちゃ楽しそうだった


承志君がそれに参戦して颯とじゃれてるのを
凪沙君がめっちゃ見詰めてた
凪沙君でも あんな顔するんやな



それを見てて 気づいた
俺……いつの間にか 慎が好きになってたんや
あの人の変わりやなくて
慎が好きや



でも相変わらす慎は凪沙君に霧中だった
勇那も 凪沙君を見つめて
いろいろ 飲み物を持っていったりして
凪沙君の側をキープしていた

それを 慎は鋭い目で見ていた
慎 その顔はあかんで
そんな前で全然気づくはずのない凪沙君は
N「勇那   ん」
プリッツを 端にくわえて つきだす
物怖じしない勇那は それを食べる
N「勇那 それ次に回すんやで」
言われた勇那は 目の前の慎てはなく
離れた颯のとこまで行って つきだす

H「えっ!何これ 」
J「ええから 食っとけや!」
H「ええ 俺?」
うんうん 勇那は頷く
J「しゃーないな~ 見本見しちゃるから」
と言うと プリッツをくわえて 凪沙のとこへ行き
凪沙の膝を跨ぐ形に座って
J「んっ」
くわえてつきだす
凪沙は 何の躊躇もなく 端からボリポリ食べる
お決まりのようにチュッちゅー
で 席に戻るんかと思えば そのまま凪沙の上に当たり前のように座っていた



真似して照れながらも颯は勇那から受けとる
勇那は 凪沙の隣に戻る
I「凪沙さん 重くないんですか?」
N「うん 承志~お前降りろや~」
J「ええやん」
N「重いって」
J「じゃあ 逆になろか?」
N「うん」
結局 二人で一つの椅子に座っていた




海咲はさりげなく慎の隣に行く
M「慎 やばい顔になってるで」
S「えっ! 」
M「凪沙君見る目が怖いで」
S「うそ」
M「ほんまやで」
S「もう あの人たちイチャイチャしすぎやろ 見て」
M「そやな じゃあ 俺らもイチャイチャする?」
S「えっ?」
M「… そろそろ ライブ準備出来たんちゃう?」
S「うん 海咲 着替えないん?」
M「そやけど へん?」
S「へんやないけど 髪セットした?」
M「したで」
S「もう少しここふんわりさせようや」
M「そんなん言うなら 慎やってや」
S「ええよ  こっちきて座って」
慎の長い指がおれの髪に触れる
なんやろな それだけで心地いい
ん? 視線を感じて見ると 颯やった俺に見られてるのを感じて すぐに視線をそらしたが
明らかに 慎の事を見てた。
颯は慎の事……




続く