北海道・札幌のアートについて本気出して考えてみようぜ・・・って眠気MAXなタイトルですね。こんばんは。


 札幌に生きる、山本陽刃です。


今回は、ミニブログ「ついったー」上で、北海道・札幌のアート・美術、演劇、その他すべての芸術活動・表現活動を変えるような勝手な予感が(僕の中に)芽生えるような建設的な議論がありましたのでご紹介します。



※前回記事『北海道札幌の「アート」をどうやって流通させようかと話してみた。』の続編になるかとおもいます。








一番さいしょのキッカケは、2010/4/25の夕方に有名な芸術家村上隆氏が日本画についての話をつぶやいたのがはじまりでした。

本題とはちょっと異なりますが、
芸術を教える教育現場での
「日本画の扱いなんて・・・」みたいな要約です。
(ざっくりなので勘弁w)

【参考】↓つぶやきをまとめたもの(YINGUOさんという方がまとめています)
http://togetter.com/li/16658







陽刃:「北海道美術ネット」を運営している梁井(ヤナイ)さんが、
↑の件についてコメントをしました。




□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai

だいたい「日本画」という概念が「洋画」の輸入後に打ち立てられたものだっていうのも常識なんだし。「洋画」の団体公募展系の作品が一部をのぞいて美術館や批評の相手にされなくなり現代美術にシフトしていった現象が、20年遅れて山種の賞などでも反復されているんだろ? 若い世代では、日展、院展はほぼシカトで、創画と無所属しか評価の対象になってない。

まあ、一般論でいえば、洋画でも日本画でも、団体公募展にはいい作品もあるんだけどね。現代美術っていってもピンキリだから。

ただ、ここまでアートシーンが現代アート中心になりつつある現在、「じゃなんで、じぶんは日本画をやるの?」くらいの問題意識は持っていても、ばちはあたらない。





陽刃:その梁井さんの問いかけに、重ねるようにして、
ほるけうさんがつぶやきはじめた。





□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew

北海道にアートが「育つ」環境ってどのくらいあるのだろう…具体的に知りたい

アートに限らず、北海道の大学は現状就職厳しそう。
友人の話を聞いていて思う。北大でそうだと他は…

フリーペーパーなんかも札幌でも手に入らないもんなんですか?日販でやり取りされる雑誌くらいからしか現行の情報は入手できないのでしょうか…



横浜、アラスカ、幕別と北海道って、あの短い海の幅しか離れていないのに、横浜、アラスカ、幕別は本州だし、北海道は北海道って感じが凄くする。旅人の意見。

道内が道外を知らなくても仕方が無い、というのは北海道の特異性の現れかもしれず、逆に言えば、独自の進化を辿れるチャンスなのかも?

まぁ知って欲しいし、美術館やギャラリーはそういう活動に是非努めて欲しいもんだが…

道内でも所謂S?Aランクの放送、新聞(北海道だと道新しかないですけど…勝毎今年新卒ないので…)、銀行などは道外からも多く採用されますし、逆のケースで関東関西に受けにいくのも北大でもギリギリな感じみたいです。。HBCのニュースでも見た気がします。


□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
そんなに厳しいですか。ただ、道内の大学生は地元志向が強すぎる気もしますが、そんなレベルじゃないのかな





□乙画廊氏の発言(大阪)
http://twitter.com/oto_gallery

(梁井氏宛)東京に出てちょっと成功している人はいるよね、北海道に帰ってしまうとダメか。 道民は道外で活躍している道民アーティストの事を知らな過ぎるのも問題。 10年住んで分かったのはHOKKAIDOは時間の流れが明らかに違う。東京や世界の事などどうでも良くなる、ある種の居心地良さ。体内時計が鈍くなると言うか、なんと言うか。私は怖かった。HOKKAIDOで東京アートフェアやART OSAKAに出展するギャラリーがあれば、事情は激変するだろさ。道内アーティストで充分勝負出来るだろさ。

會田さんが不忍画廊、飯田さんがIDFで活躍してるのを道民は知ってるのかな?いやはや、支店作るか?

それだけコンテンポラリーアートコレクターも少数だと言う事。町田久美初個展(西村画廊)で、全作品購入したり、大人買いが半端ない。日本では数少ないマーケットを構築する立役者だね。"





□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
つーか、道内の大学に進学した時点でものすごいハンディキャップだと思う。やっぱり市場がないのが原因かな。ワタナベさん、札幌支店ひらいてよw

で、モンダイは、東京・関西のアートシーンはすっかり現代アート中心になっているのに、札幌・北海道はまだまだ現代アートが弱い。悪いけど、若手の作家に「この人!」という存在が少ない。発表の機会が少ないのも理由かもしれない。

しかし、おれはそうやってひとごとみたいにつぶやいていていいのかな。札幌の現代アートがもし弱いのであれば、側面からでもいいから何らかのかたちで支えていく手段はないのだろうか。

だけど、道内の人が道外のアートについて知らなくたって、道外の人は道内のアートについてもっと知らないんだから仕方ないだろと言ってみたくなるテスト。




□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
うーん。ネットで情報を得るにはある意味能動的にならないといけないだろうし、そうするともっと根本から変えなければいけないのかしら…美術系雑誌が買われない状況だけは似通っているのか…もっと悪いのか…。

ギャラリストもそうですが、アートをあれこれする土壌が内地よりもさらに整ってないのではないかと思います。どこから変えていけば良いのか…寧ろ道内アーティストがなぜその道を選んだかを収束すれば答えに近接できるかもしれません。


北海道は内地と違って北海道「の」問題を抱えまくっている印象、日本の問題に加え。


□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
高齢化、財政難、限界集落などは、
10年20年先の日本の問題を先取りしている感もあります。


□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
恐らくまた夕張のときみたく、北海道を踏み台にして解決出来なかった問題を内地では解決出来るように…な動きになっちゃう気がする。それは道だけでは問題が解決できないから。





陽刃:話はどうやって北海道・札幌で
アート・芸術関連を盛り上げるか?という
企画や根本の話になっていきます。






□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
北海道内のアートのレベルはよくも悪くも「見えてこない」。見せる方法は頭捻りゃいくらでもあるのだから。例えばほら砂澤ビッキだって北海道のアーティストだけどよく知られているし。何をどう利用して、どう突き進んでいくか。その時誰の力を借りてどのように扱うか。それを考えねばならない。

札幌周辺でも施設的には沢山あるんですけどねー。学校で見学会とか小さい頃からガンガンやってくれればいいのに…


□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
札幌でアートを発表する若者は大勢いるが、腰を据えてアーティストを志向している人は意外と少ないような気がします。そのせいか、40代まで制作発表を続けている人は、その下の世代に比べると本当に少ない。


□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
RSR的なイベントが美術でも起これば良いのに!


□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
あー!!そうか!横トリや越後妻有じゃなくて、RSRを念頭に置いて国際芸術祭をやればいいのか!


□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
アートナイトを札幌で!というとちょっとアレですが、商魂逞しい感じでなんでもかんでもつぎ込んで、即効性と爆発力の方が特効薬になりそうと現時点では思っています。


だって行こう!と思えないとまず行かないでしょうし。

いやまぁレイブ・フェス・クラブなどで消費されるのは「サイケ」「ライブアート」に寄りがちなので、直接アートと結びつかないと思います。アートのていをしたマリファナみたいなものじゃないでしょうか。職人芸は凄いとおもったりもしますけども…フジ見てて思います。






陽刃:そこなのかもしれない。
根本はそこ





□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
(アートナイト)おもしろいアイデアだと思います。そういえばRSRでもアートが点在してるけど、いまいち地元の盛り上がりに寄与してないかも。

RSRのアート、きれいですよ。でも、あまり言及されてないように思います。
http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/c8f2fe37cb45e2a7eb5913aa961991df

フジにもアートっぽいのがあるんですか。わたし、行ったことないので
(やはり内地は遠いW)

(一部省略・意訳)がんばってるひとはいます。それはわかります。でも、このままだとメーンディッシュにはならないじゃないですか。


□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
まぁアートだって中心があって、フォンテーヌブロー派があったりするので独自性は歴史になったとき語れるものでは在るが、ムーヴメントとしてのでかさはもっともっと必要。というのは例えばアイヌといえば北海道だけど、アートはどこでもあるからね…






□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
北海道の美術関係で面白い人集めて、都内でどっか借りて展示やりたいですね。



□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
ほんとにそうなんですよ。500M美術館なんかに出すお金があったら、そっちのほうがよっぽど効果的なお金の使い方だと思います。

地下鉄大通-バスセンター前の間のコンコースにアートの発表場所をつくるんだそうですよ。参照→ http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/95714cca47ebb3d19f753cad88f5ccc9


□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
そんなんするより、500mずっと舟越さんの彫刻置きまくるとか、宮島さんのメガデスを消灯まで導入して設置とか、チンポムにぶっ壊してもらうとか、合田誠さんにペインティングしてもらうとか、大友良英さんに音響やってもらうとかのほうがずっとよさそう。


□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
それってハコじゃなくて中身の話じゃないですか。こっちの行政にはそういう発想がないんですよ。まずハコありき。なさけねー。

□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
北海道内のアートのレベルはよくも悪くも「見えてこない」。見せる方法は頭捻りゃいくらでもあるのだから。例えばほら砂澤ビッキだって北海道のアーティストだけどよく知られているし。何をどう利用して、どう突き進んでいくか。その時誰の力を借りてどのように扱うか。それを考えねばならない。

当然、北海道アートクラスタは芸術の森にネオテニー見に行ったんですよね…



□梁井 朗氏の発言(札幌)
http://twitter.com/akira_yanai
horkew もちろん、一番はそこだと思います。当時、小生が書いたのは→ http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/ae98a1205ee7e8b01f13227dce78d69d および  http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/fe9630aed0fdbfe5f530aea3e467674b



□ほるけう氏の発言(横浜、アラスカ、幕別)
http://twitter.com/horkew
仰る事はとても分かります。しかしそれはみな「かつて」の方法です。起爆するにはやはり「新しいシステム」を作っていく方がいいと思うわけです。

例えば昔は現場にいないと体験出来ないものが、礼文島の香深でも見られるんだよね。レイハラカミさんのustとかもそう。







※ust→ユーストリーム
リアルタイムに映像を配信するサイト。
YOUTUBEのリアルタイム版。
iPhoneとかだと手軽に配信できるので
とてもクリエイターなどが自宅DJや音楽家が曲を配信してたりする。





じゃあどうやったらアートが一般層に受けるんだろうか?

□山本陽刃の発言(札幌)
http://twitter.com/kivatorial23

俺はたとえばこう考える

(チカラとカネがあったら)やりたいのはアーティストトークと
札幌市内各ギャラリーと札幌市内有名カフェとIT技術のマッシュアップイベント
(できれば一週間開催)。

アーティストトークをA会場でやってユーストリーム配信!!
BギャラリーやCギャラリーではその作家の初期作品や沿革など
別々の展示をおこなうわけだ。

各BやCギャラリーでアーティストに興味を持ったら
Aに行けば会えて話せるという感じ。

アートに興味無しな一般層を巻き込むにはある程度の
ハプニング的要素が必要だとおもうから、
市内有名カフェにスクリーン&プロジェクタ&PC接続して、
アーティストトークをユーストリーム。

ツイッターにその場で登録したらユーストリームのサイドの
タイムラインでアーティストに質問可能www
(連携ができるのです)

しかもスタッフみたいな人がユーストリーム内から
各カフェで中継放送して巡るんだ。

ちょっとした先入観だけど札幌の人間って
現実とWEBがまったく異世界で、
くっきり区別してるイメージがある。

だからスクリーンの中にいた人が目の前に来たらわりと衝撃的なきがする。



□教文山下氏の発言(札幌)
http://twitter.com/kyobun_yama85


(陽刃宛)
札幌アート、北海道アートが盛り上がる仕掛作り、
すごく興味があります。ただ、僕もアート好きの人間なので麻痺しているのですが、
一般の方(?)にとってアーティストは魅力的なのか、ちょっと疑問です。






陽刃:そうなんですよ。
アートが好きなひとにむけたアートを作っているひとも
やっぱりいるわけで、ちいさいコミュニティだけで完結しちゃうのは
超もったいないわけで。でも、そういうのも、「アリ」だから、
否定できないし、むしろ「バリエーション」は無いと、
全体の衰退につながりかねない。





□教文山下氏の発言(札幌)
http://twitter.com/kyobun_yama85
以前も言葉を使うアーティストに言われたことがあるのです。「ネットが流通するようになって言葉を発することに責任が伴わなくなってきた。けど、だからと言って自粛して欲しいのではないというのが本音。」つまり結構色んな人が自分の言葉拾ってるんだぞと。

札幌に住んでいると、北海道は札幌で結果出してナンボ!という気になってしまうときっと良くない。札幌以外にも面白いものはあるし、道外との交流ももっとできるように公共の文化施設も横のネットワークを作っていかなきゃない、と最近強く思います。
外の世界を知っている、と知らない、とでは結構な差があるように思います。北海道や札幌、北海道のクリエイターが外の人(内の人?)にどう思われているか、引いて見る目を持っていると広がりが生まれやすい気がします。でも逆に、面白い人はどこに言っても「面白い」はず…。








■まとめ


先月、SapporoMTG(サッポロエムティージー)っていう
アート好きな方たちの集まるブレスト会議で、

あるアーティスト作家さんが(大きな機関の方です)

「老若男女だれでもたのしめる作品を本気で創っているつもりだ」

こうおっしゃっていました。


PotLuckArtの受け売りですが、)

札幌圏は約200万人口。


首都圏は1000万規模。

圧倒的に分母が少ない5分の1の人口のなかで、
アート人として生計をたてようとすると、



東京でも苦しいかもなのに
よけいに苦しい。


その現実がどうしてもある。




なかなかむずかしいけれど、
答えにちかづいている気がします。


朝も近づいています。



タイムラインから引用させていただきまして、
ありがとうございます。




僕にはカネもコネもありません。

アイデアと、このプラットフォーム(ブログ・ツイッター)と、
情報収集と、編集しかできません。


あなたが
なにかを実現する 
インスピレーションになればいいと思っています。

なにかあれば手伝います。

ツイッターやらいろいろで
つぶやいているアイデアを使って
あなたがなにを実現しようと
文句言いません。


なにかが 前に進む それだけでもいいと思います。




問題箇所あれば、ご連絡ください。

おやすみなさい。

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