こんにちは、AWARENESS STUDIO Allongeの佐藤です。

 

だんだんと温かくなってきましたね。

仙台はとても過ごしやすい日が続いております。

息子の慣らし保育も順調で、その合間にこのブログを書いております。

 

今回は先日書いたブログの続きです。

 

前回、必要のない人には180度開脚しなくてもいいんじゃない?っていいました。

 

それでも

そんなの関係ないし、柔らかくしたい!

パフォーマンスを上げるために柔らかくしたい!

って人、いますよね。

 

そんな方に気を付けてほしいことがあるのです。

 

まずは、「柔軟」ってどんな状態のことでしょうか?

 

goo辞書によると

  1. やわらかく、しなやかなさま。「柔軟な身のこなし」

  1. 一つの立場や考え方にこだわらず、その場に応じた処置・判断のできるさま。「柔軟な態度」「柔軟に対応する」

 

だそうです。

身体の「柔軟性を上げる」という場合は1の意味をめざすことですね。

 

柔軟性を上げることのメリットは

動きがしなやかであり、可動域があり、そこから受ける印象も変わります。

ダンスの表現の一つですね。

 

ではデメリットはなんでしょうか。

少し考えてみましょう。

 

人間が体を動かす際、必要なものってなんでしょうか?

生まれたばかりの人間の赤ちゃんはとっても柔らかいですが、立ち上がることができません。

たくさん体を動かして、筋力をアップさせて、骨などがしっかりとし、首や腰、足などの安定性をあげてようやく立つことができるようになります。

 

たとえば、テーブルや椅子の足はフニャフニャと柔らかいほうが良いでしょうか?

食事の際につかうお箸やナイフ、フォークはとても柔らかいものが良いでしょうか?

 

ダンスやスポーツではいかがですか?

どんな時でも柔らかい「だけ」でよいですか?

 

高く上げる側の足は柔軟であったほうが上げやすいかもしれませんね。

しかし、高い位置でしっかり足を伸ばしてキープする場合はどうでしょうか?

また、軸足はどうでしょうか。

しっかりと安定している軸足と、柔らかすぎてふらふらする軸足。

 

よりよいパフォーマンスをするためには

柔らかいだけ ではダメ

安定しているだけ ではダメ

ですよね。

 

ダンサーやスポーツの選手は

柔軟性と安定性という、相反する2つの性質を同時にできるようになる必要があります。

 

柔らかくて、強い安定性、強さがあれば

グランジュテなどでも180度足を開き、素早く高く飛べ、着地も優雅に降りれるのも可能となるのですね。

 

もともと柔らかい人は強さを作るトレーニングをします。

(こちらが従来のバレエの教授法で行われているものですね)

 

じゃあ、固い人は柔軟だけやっていればよいの?

といえば、そうではないんです。


身体が固い(可動域が出ない)場合、いくつかの理由が考えられます。


1、関節そのものが固い(筋肉や腱、筋膜など)

2、本来の関節の動かし方と反した動きをしている

3、身体が固いと思い込んでいる(ネガティブなマインド)

4、疲労性のもの

5、ストレスなどへの防御反応

 などが挙げられると思います。


ストレッチはこのうち、どれに効果が高いでしょうか?

皆さまが「ストレッチ」として主に行なっているであろう、ジーッと筋肉や筋膜を伸ばす静的ストレッチは1か4以外にはさほどの効果は見込めないのではないでしょうか?

 

1か4以外の原因である場合は、静的ストレッチではない別の方法が必要です。


にもかかわらず、静的ストレッチを頑張り過ぎて筋肉や筋膜を痛めてしまったり、本来備わっていた安定性や強さを失ってしまうことがあります。


この辺りの理由が「必要なければ、ストレッチはいらないよね?」の話にも繋がってきます。


静的ストレッチを頑張っているけど、思ったような結果になっていない人は、今一度、振り返ってみてはいかがでしょうか?