38回 アメリカのハワイ併合~外国人参政権と移民政策のやばさ~ | 日本人のための近現代社会

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主に日本近現代史を日本人の立場から分かりやすく解説した動画をあげています。日記は投資について書いていきます。

https://www.youtube.com/user/so96079607
http://www.nicovideo.jp/mylist/45694866


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 今回はアメリカのハワイ併合について解説していきます。

 第2回の動画で解説したように、アメリカ大陸の東の端に到達した白人は原住民を殺しまくりながら西に勢力を広げ、1890年にはついにアメリカ大陸の西の端に到達します。日清戦争の4年前の出来事です。そして次の新たな土地を開拓すべく太平洋の島々に目を向けていくことになります。そこで目を付けたのがハワイです。


動画解説↓

ニコニコ http://www.nicovideo.jp/watch/sm26374981

ようつべ https://www.youtube.com/watch?v=8z-78KeEvXE


 当時ハワイにはすでにハワイ王国という国があり、国際的にも独立国として認められていました。しかし、アメリカは非常うまいことやってハワイを乗っ取ることに成功します。まず、第一にやらせた事はアメリカの企業と移民の受け入です。これによってドールをはじめとしたアメリカ企業が力を持ち、ハワイにすむアメリカ人の数を増やし地位を高めます。次に、力を付けたアメリカ系の移民たちに暴動を起こさせ、ハワイ国王を政治から追放、武力を背景に憲法を無理やり改正させます。ちなみに、改正させた新憲法の規定には国王は議会の承認なしに政治に関与できない・ハワイ人とアジア人には選挙権を与えないという項目をつけています。これによって人口の3分の1しかいない白人たちが全ての政治の実権を握る「民主主義国家」のハワイ共和国体制が建国されることになります。初代大統領はもちろんドール氏です。その後、アメリカ海兵隊の上陸による女王の拉致などを経て、最終的には1898年に「憲法に基づいた民主的な議会の決定」によって合法的にアメリカに併合されています。で、ハワイの現地人たちは第3回動画のような植民地支配を受けることになってしまいます。    

何故こんなひどいことが簡単に行えたのか。理由は簡単です。ハワイ王国は周りを海に囲まれた国で、侵略を受ける危険が無かったため、軍隊を持っていなかったんです。だからアメリカの移民たちが起こした暴動の鎮圧ができませんでした。さらにアメリカの海兵隊が上陸した時も何の抵抗もできずにたった150人の海兵隊によって制圧されてしまいました。

つまり、移民を送り込んで参政権を獲得し、武力を背景に白人特権を憲法で認めさせ、その後の議会での多数決によって合法的にハワイを乗っ取ることに成功したわけです。あれ?今の日本でも何か似たような動きが起きてませんかね?

歴史を直視すれば外国人参政権とか移民政策のやばさは分かりますよね。しかもそういう主張をする人ってみんなとは言いませんが9条信者率高いですよね。しかも自衛隊や米軍はいらないとか言ってるイメージがあるのは僕だけですかね?ほんとに日本人なのかな?

 ちなみに、ハワイ併合って実は日本とも関係があって、ハワイ国王が1891年にこっそり来日して明治天皇と会ってるんですよ。その時に日本の天皇家とハワイ王室の縁組によってハワイ併合を阻止してほしいと頼んでいるんです。しかし、アジアでは清やロシアの脅威が迫っていて油断できない状況。その上さらにアメリカまで敵に回す事なんて事はできなかったので、涙を呑んで断ることになってしまいます。この時の無念もあって後の日米開戦の最初の攻撃はハワイ真珠湾に決まったという話も聞いた事があります。



 次回は清の植民地化とアメリカの門戸開放宣言について解説していきます。


動画に使った画像たち